【ドイツ】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法

【最終更新日】2023年6月12日

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験においてドイツやオーストリアなどのドイツ語圏は苦手意識が強い人が多く、これは昔から同様の傾向がありました。

数十年前から「ドイツワインを制する者はコンクールを制する」とまで言われていて、つまりドイツワインはそれだけ苦手意識が強い人が多いから、逆にドイツワインを得意分野にすればそれだけアドバンテージになるということを意味しています。

 

現在のソムリエ試験・ワインエキスパート試験では、ドイツとオーストリアを合わせておおむね4~5問程度と決して問題数は多くはありません。

そのため苦手意識から捨て門にする人も多く、「ドイツワインを捨て門にしても大丈夫」と指導をするワインスクールもあるかもしれません。

 

とはいえ、ドイツはフランスと並ぶワインの伝統的な生産国で、美しい酸味はほかの国のワインでは絶対にまねのできるものではなく、完全に捨て門にするのはあまりにももったいないです。

できれば最低限度のワイン法、生産地域を押さえ、興味をもって学習を進めることをお勧めします。

 

 

さて、以下がソムリエ、ワインエキスパート試験のボリュームゾーンの難易度の過去問と解説です。

 

年度別に過去問は随時追加の予定です。

 

本格的な学習に入る前に、事前に全体の難易度と傾向を押さえておきましょう。

 

WBSのソムリエ試験、ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験全体の勉強方法はこちら→

 

*クリックで回答と解説を表示!を押下すると回答と解説が表示されます。

過去問全般の取り組み方はこちらをご参考ください→

 

【こちらの過去問もご参考ください】

 

【ドイツ】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問

【問題1】総論

ドイツのブドウ栽培面積の上位3品種の順番で正しいものを1つ選んでください。

①Riesling, Müller-Thurgau, Grauburgunder

②Riesling, Spätburgunder, Müller-Thurgau

③Riesling, Müller-Thurgau, Dornfelder

④Müller-Thurgau, Dornfelder, Spätburgunder

 

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②のRiesling, Spätburgunder, Müller-Thurgauが正解です。

 

【問題2】ブドウ品種

ドイツにおいて、1980年代からとりわけ栽培面積が増えたブドウ品種の組み合わせを1つ選んでください。

①Spätburgunder/Dornfelder

②Müller-Thurgau/Silvaner

③Gewürztraminer/Kerner

④Spätburgunder/Müller-Thurgau

 

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①のSpätburgunder / Dornfelderが正解です。

1980年以降、世界的な赤ワインブームを背景に、ドイツにおける赤ワイン用のブドウ品種の栽培面積は2005年に36%とピークに達し、とりわけSpätburgunderとDornfelder
が栽培面積を増やしました。

 

【問題3】生産地域

ドイツのワイン生産地域において、栽培面積の大きいものから小さいものへ正しく並べたものを1つ選んでください。

①Pfalz, Barden, Rheingau

②Rheinhessen, Pfalz, Mosel

③Barden, Rheinhessen, Pfalz

④Rheinhessen, Pfalz, Barden

 

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④のRheinhessen, Pfalz, Bardenが正解です。

 

Rheinhessen(ラインヘッセン)はドイツ最大の生産地でシルヴァーナー種の栽培面積が世界最大です。

Pfalz(ファルツ)はRheinhessenに次ぐブドウの栽培面積を誇る産地です。

Barden(バーデン)はドイツで最も南に位置する産地でもあります。

尚、②のRheinhessen, Pfalz,Moselはワイン生産量の順位です。合わせて覚えておきましょう。

 

【問題4】生産地域

ドイツの特定ワイン生産地域の中で、最も北に位置している産地を1つ選んでください。

①Rheinhessen

②Württemberg

③Saale-Unstrut

④Sachsen

 

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③のSaale-Unstrut(ザーレ=ウンストルート)が正解です。

北緯51度付近にあるドイツ最北のブドウ栽培地域です。

④のSachsen(ザクセン)はドイツ最東の産地。②のWürttemberg(ヴュルテンベルグ)はバーデンと並んで最南の産地です。

 

【問題5】代表的な交配品種

Helfensteiner×Heroldrebeの交配により造られるブドウ品種を1つ選んでください。

①Müller-Thurgau

②Kerner

③Weisburgunder

④Dornfelder

 

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④のDornfelder(ドルンフェルダー)が正解です。

①のMüller-ThurgauはRiesling×Madeleine Royal、②のKernerはTrollinger×Rieslingの交配品種です。

 

【問題6】シノニム

ピノムニエのシノニムを1つ選んでください。

①Pinot Blanc

②Mazuelo

③Schwarzriesling

④Spätburgunder

 

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③のSchwarzriesling(シュヴァルツリースリング)が正解です。

Müllerrebe(ミュラーレーベ)とも言われています。

②のMazueloはCalignan(カリニャン)のスペインでのシノニムです。④のSpätburgunder(シュペートブルグンダー)はPinot Noirのドイツでのシノニムです。

 

【問題7】ドイツの川

ドイツのワイン産地でネッカー川流域の地域を1つ選んでください。

①Barden

②Franken

③Nahe

④Württemberg

 

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④のWürttemberg(ヴュルテンベルク)が正解です。

①のBardenはライン川流域、②のFrankenはマイン川流域、③のNaheはナーエ川流域に位置しています。

 

【問題8】糖度規定

ドイツの残糖量のスタイルにおいて、4g/ℓ以下、または、9g/ℓ以下で、総酸度が残糖値を2g/ℓ以上下回らない場合の表記を1つ選んでください。

①Lieblich

②Trocken

③Süß

④Halbtrocken

 

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正解は②Trockenです。

ドイツワインにはEUの規定に基づく、残糖値に応じた表記があります。ただし、ラベルへの表記は任意なので書いていないこともあります。

Trocken 残糖値4g/ℓ以下、または9g/ℓ以下で総酸度が残糖値を2g/ℓ以上下回らないこと

Halbtrocken 残糖値がTrockenの基準値を超えており、かつ12g/ℓ以下か、18g/ℓ以下で総酸度が残糖値を10g/ℓ以上下回らないこと

Lieblich 残糖値がHalbtrockenの基準値を超えており、かつ45g/ℓ以下であること

Süß 残糖値45g/ℓ以上であること

 

【問題9】糖度規定

Prädikatsweinの6段階の格付けにおいて、Beerenausleseの説明として正しいものを1つ選んでください。

①貴腐ブドウで造られたワイン

②過熟か貴腐ブドウで造ったワイン

③完熟か、一部貴腐の付いたブドウで造ったワイン

④熟したブドウで造ったワイン

 

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②の過熟か貴腐ブドウで造ったワインが正解です。

①はTrockenbeerenauslese(トロッケンベーレンアウスレーゼ)、③はAuslese(アウスレーゼ)、④はKabinett(カビネット)のことを指しています。

 

【問題10】総論

ドイツのワイン産地におけるBereicheの数を1つ選んでください。

①6

②13

③26

④42

 

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④の42が正解です。

Bereiche(べライヒ)は、モーゼルやラインヘッセンなどの13の特定ワイン生産地域(Bestimmtes Anbaugebiet:ベシュティムテシュ アンバウゲビート)をさらに分割した地区のことで、その数は42地区となります。


 

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【ドイツ】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法” への5件のフィードバック

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