【トスカーナ州】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法

【最終更新日】2023年3月6日

トスカーナ州は日本においてはイタリア料理店で特に存在感が強く、これに合わせるようにトスカーナ州のワインは根強い人気があります。

キャンティやブルネッロディモンタルチーノなどの世界でも知名度の高いワインやサッシカイアなどの高級ワインなど、イタリアにおいてはピエモンテ州とともに2枚看板と言える州です。

 

ワインととともに、地方料理も個性豊かで世界的な人気のものも少なくありません。

伝統的なTボーンステーキ、ビステッカフィオレンティーナは世界各国の都市部でステーキハウスの看板メニューとして置かれているところも多いです。

全体的に素材の味を生かして濃い目に味付けがされた料理が多く、そのためワインがさらにおいしくなる素地のある料理が多いです。

 

ソムリエ試験、ワインエキスパート試験では論点となるポイントはさほど多くはなく、ワインとともに料理を合わせて覚えても決して可処分時間の負担にはならない程度のボリュームと言えます。

出来れば得意分野にしていただき、試験とともに合格後のワインライフにも大いに生かしていただきたいワイン生産地域です。

 

 

さて、以下がソムリエ、ワインエキスパート試験のボリュームゾーンの難易度の過去問と解説です。

 

年度別に過去問は随時追加の予定です。

 

本格的な学習に入る前に、事前に全体の難易度と傾向を押さえておきましょう。

 

WBSのソムリエ試験、ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験全体の勉強方法はこちら→

 

*クリックで回答と解説を表示!を押下すると回答と解説が表示されます。

過去問全般の取り組み方はこちらをご参考ください→

 

【こちらの過去問もご参考ください】

 

 

 

【トスカーナ州】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問

2022年

【問題1】総論

Toscana州の赤ワイン生産量の割合を1つ選んでください。

①87%

②55%

③45%

④27%

 

クリックで回答と解説を表示!

①が正解です(20202年)。赤ワインの生産割合が87%と際立って多いことが特徴です。

また、ワイン生産量の63%をD.O.P.ワインが占めることから高品質ワインの産地であることも特徴です。

 

【問題2】基礎的なブドウ品種

Toscana州Montalcino におけるSangioveseのシノニムを1つ選んでください。

①Brunello

②Morellino

③Nielluccio

④Prugnolo Gentile

 

クリックで回答と解説を表示!

①のBrunello(ブルネッロ)が正解です。

②~④もSangiovese(サンジョベーゼ)のシノニムであり、②のMorellino(モレッリーノ)はトスカーナ州のScansano(スカンサーノ)での呼び名、④のPrugnolo Gentile(プルニョーロ・ジェンティーレ)は同じくトスカーナ州のMontepulciano(モンテプルチャーノ)での呼び名です。

③のNielluccio(ニエルッチョ)はフランスのコルシカ島での呼び名です。

 

【問題3】DOCGの数

Toscana州のD.O.C.G.の数を1つ選んでください。

①18

②14

③11

④5

 

クリックで回答と解説を表示!

③の11が正解です。

18のピエモンテ州、14のヴェネト州に次いで、3番目に多いD.O.C.G.数となっています。

その次には少し差が開いて、ロンバルディア州とマルケ州の5つとなります。

 

【問題4】ワイン生産地域の土壌

Toscana州において、「ガレストロ」と呼ばれる泥灰土土壌を含む地区を、Chanti Classico以外で1つ選んでください。

①San Gimignano

②Bolgheri

③Montepulciano

④Montalcino

 

クリックで回答と解説を表示!

④のMontalcino(モンタルチーノ)が正解です。

Toscana州は基本的には粘土石灰質土壌ですが、キアンティ・クラッシコ地区とモンタルチーノではガレストロと呼ばれる泥灰土が薄く何層にも重なった土壌が多く見られます。

 

【問題5】DOCGの認定年

Toscana州において、D.O.C.G.に認定された年が最も古いものを1つ選んでください。

①Suvereto

②Vino Nobile di Montepulciano

③Chanti

④Brunello di Montalcino

 

クリックで回答と解説を表示!

④のBrunello di Montalcino (ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)が正解です。

1980年に認定され、現在ではイタリアを代表する赤ワイン産地です。

国内外でも知名度は抜群で、「贈答品にはブルネッロ」と言われるほどの高級ブランドとしてのイメージが確立されています。

 

①のSuvereto(スヴェレート)は2011年、②のVino Nobile di Montepulciano(ヴィーノ・ノビレ・ディ・モンテプルチャーノ)は1981年、③のChanti(キアンティ)は1984年に認定されています。

 

【問題6】基礎的なDOCGの知識

Toscana州において、100%単一品種で造られているD.O.C.G.ワインを1つ選んでください。

①Chanti

②Chanti Classico

③Brunello di Montalcino

④Vino Nobile di Montepulciano

 

クリックで回答と解説を表示!

③のBrunello di Montalcino (ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)が正解です。

ブドウ品種はBrunello(=Sangiovese)100%で造られています。

アルコール度数は12.5%以上で、熟成規定として「ブドウ収穫年より5年目の12月末より前に消費できない」「熟成期間のうち、木樽熟成2年、瓶内熟成4か月以上」があります。

 

【問題7】ワインの熟成規定

Toscana州において、Brunello do Montalcino Riservaの熟成規定として正しいものを1つ選んでください。

①ブドウ収穫年より5年目の12月末より前には消費できず、熟成期間のうち木樽熟成2年、瓶内熟成6か月以上である

②ブドウ収穫年より5年目の12月末より前には消費できず、熟成期間のうち木樽熟成3年、瓶内熟成9か月以上である

③ブドウ収穫年より6年目の12月末より前には消費できず、熟成期間のうち木樽熟成2年、瓶内熟成6か月以上である

④ブドウ収穫年より6年目の12月末より前には消費できず、熟成期間のうち木樽熟成3年、瓶内熟成9か月以上である

 

クリックで回答と解説を表示!

③が正解です。

問題2の解説に記載してあるBrunello di Montalcino (ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ)の熟成規定と共に覚えておきましょう。

 

【問題8】ワインの熟成規定②

Toscana州において、Chanti Classico Riservaの熟成規定として正しいものを1つ選んでください。

①アルコール度数12%以上で、収穫年の翌年10月1日より消費が可能である

②アルコール度数12.5%以上で、24ヵ月の熟成(うち3ヵ月の瓶内熟成)が必要である

③アルコール度数13%以上で、30ヵ月の熟成(うち3ヵ月の瓶内熟成)が必要である

④アルコール度数13%以上で、30ヵ月の熟成(うち木樽熟成24ヵ月、瓶内熟成3ヵ月)が必要である

 

クリックで回答と解説を表示!

②が正解です。

ちなみに、①は通常のChanti Classico、③はChanti Classico Gran Selezione(キアンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ)の熟成規定です。

 

【問題9】基礎的なワインの呼称

Toscana州において、カベルネソーヴィニヨン主体で、ボルドー品種ワイン産地として名声を高めたワインを1つ選んでください。

①Brunello di Montalcino

②Chanti Classico

③Morellino di Scansano

④Bolgheri Sassicaia

 

クリックで回答と解説を表示!

④のBolgheri Sassicaia(ボルゲリ・サッシカイア)が正解です。

サッシカイアが誕生するまでは、シンプルなロゼワインの産地でしたが、カベルネソーヴィニヨンを中心に造られるサッシカイアの大成功により、ボルドー品種ワイン産地として一気に名声を高めました。

なお、Bolgheri Sassicaiaは単一ワイナリーに与えられた唯一の呼称です。

 

【問題10】白のみ生産可能なDOCG

Toscana州において、白のみ生産が可能なD.O.C.G.を1つ選んでください。

①Elba Aleatico Passito

②Vernaccia di San Gimignano

③Suvereto

④Pomino

 

クリックで回答と解説を表示!

②のVernaccia di San Gimignano(ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ)が正解です。

Toscana州における唯一の白ワインのみのD.O.C.G.であり、ヴェルナッチャ種を85%以上使用して造られます。

①のElba Aleatico Passitoは(エルバ・アレアティコ・パッシート)はアリアティコ種100%で造られる赤の甘口パッシートです。

④のMontalcino(モンタルチーノ)が正解です。


 

【ワインブックスオンラインスクールのご案内】



このサイトは、ワインブックススクールの運営です。

ワインブックススクールでは、月額2200円で、いつでも、どこでも、誰でもワインの学習ができる環境が整っています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験の対策に

趣味のワインライフに

エクセレンス試験の対策に

飲食店の頼もしい見方に

ご活用ください。必ずお役に立てることをお約束します。

WBSのソムリエ・ワインエキスパート試験対策講座はこちら→


  毎月届くブラインドテイスティングのサブスクリプションサービス

全国どこでも受講できるブラインドテイスティングの通信講座もお勧めです→

ワインブックスにお越しいただいてのテイスティング講座はこちら
ワインブックスのテイスティングコースはこちら→

【トスカーナ州】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法” への2件のフィードバック

  1. Great work! This is the type of info that should be shared around the internet. Shame on the search engines for not positioning this post higher! Come on over and visit my website . Thanks =)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です