【ブルゴーニュ】ソムリエ・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法

ソムリエ試験、ワインエキスパート試験においてはブルゴーニュ地方は範囲が広く、苦手意識を持つ方も多い分野です。

というのもAOCの数がフランス一多く、そのためボルドーの格付けのように階層的に覚える部分があり、これが受験生に苦手意識を持たせているのです。

 

ブルゴーニュはワインファンの中でも特に熱狂的な人もおおく、ブルゴーニュワインが好きになって試験を受けるに至った人も多くいらっしゃいます。

しかし試験においてはブルゴーニュの中でも本当の銘醸地の問題は1問程度で、それ以外はブルゴーニュ地方の中ではマイナーな分野からの出題であったり、地味な1級畑の出題などになることも多いです。

そのためブルゴーニュワインファンからすると本当に勉強したいところの重要度が低く映ることもあり、モチベーションを保ちづらい心理につながることも多いです。

 

試験勉強ではできる限りまんべんなく覚える必要があり、あなたの好きな分野ばかりを勉強できるわけではありません。

厳しいようではありますが、もしあなたがコアなブルゴーニュワインファンであったとしても、試験勉強と普段のワインライフは棲み分けて接するようにしましょう。

 

 

*年度別に過去問は随時追加の予定です。

 

本格的な学習に入る前に、事前に全体の難易度と傾向を押さえておきましょう。

 

WBSのソムリエ試験、ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験全体の勉強方法はこちら→

 

*クリックで回答と解説を表示!を押下すると回答と解説が表示されます。

過去問全般の取り組み方はこちらをご参考ください→

 

【こちらの過去問もご参考ください】

 

【ブルゴーニュ地方】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問

【問題1】シャブリの特級畑

Chablis Grand Cruで「La Mountonne」がまたがる畑の組み合わせを1つ選んでください。

①VaudésirとBlanchot

②ValmurとBlanchot

③VaudésirとPreuses

④ValmurとPreuses

 

クリックで回答と解説を表示!

③のVaudésir(ヴォーデジール)とPreuses(プルーズ)が正解です。

Chablis Grand Cruとはシャブリ最高の辛口白ワインを生み出す7つの特級畑に与えられたA.O.C.です。(Bougros、Preuses、Vaudesir、Grenouilles、Valmur、Les Clos、Blanchot)尚、ドメーヌ・ロン・デ・パキのLa Mountonne(ラ・ムートンヌ)は特級畑の正式な名称とは認められていませんが、特別に「Chablis Grand Cru La Mountonne」と記載することが認められています。

7つの特級畑のうち面積が最大なのはLes Clos(約26ha)、最小なのはGrenouilles(約9ha)です。

最西に位置するのはBougrosで、最東に位置するのはBlanchotです。地図で確認をしておきましょう。

 

【問題2】グランオーセロワ地区

Bourgogne地方Grand Auxerrois地区のA.O.C.Saint-Brisの使用可能品種を1つ選んでください。

①Pinot Noir

②Chardonnay

③Sauvignon Gris

④Pinot Gris

 

クリックで回答と解説を表示!

③が正解です。

Grand Auxerrois地区は、Chablis地区の西側に位置するワイン産地で、Yonne県に属しています。

A.O.C.Saint-Bris(サン・ブリ)の使用可能品種はSauvignon GrisとSauvignon Blancで、この地方で唯一Sauvignonを主体とする白ワインのA.O.C.です。

また、A.O.C.Irancy(イランシー)は唯一の赤ワインのA.O.C.です。

Pinot Noirを主体にPinot GrisとCésarを合わせて10%までブレンドすることが許されています。

品種も紐づけて覚えておきましょう。

 

【問題3】コートドニュイ

Bourgogne地方Côte de Nuits地区のGrand Cruの中で、赤、白ワインともに生産が認められているものを1つ選んでください。

①Chambolle-Musigny

②Musigny

③Fixin

④Clos des Tart

 

クリックで回答と解説を表示!

➁が正解です。

Côte de Nuits地区は1級や特級に格付けされた畑が、日当たりが良く、水はけにも優れた斜面中腹に陣取っています。

Pinot Noir から造られる赤ワインの銘醸地で、白ワインはごくわずかです。

そんな中、MusignyはCôte de Nuits地区のGrand Cruとしては唯一、赤と白の生産が可能です。

①のChambolle-Musignyはコミュナル(村)で赤のみの生産が可能です。

尚、Côte de Nuits地区において赤のみの生産が可能な村名A.O.C.はChambolle-Musignyの他、Gevrey-Chambertin、Vosne-Romanéeの3つになります。

③のFixin(フィサン)はCôte de Nuits地区のコミュナルで赤と白の生産が可能です。

④のClos des TartはMorey-Saint-DenisのGrand Cruで赤のみの生産が可能です。

 

【問題4】コートドニュイ

Bourgogne地方Côte de Nuits地区のレジョナルのA.O.C.において、赤、白、ロゼワインの生産が認められているのもを1つ選んでください。

①Marsannay

②Bourgogne Passe-Tout-Grains

③Côte de Nuits Villages

④Bourgogne Hautes-Côtes de Nuits

 

クリックで回答と解説を表示!

④が正解です。

Côte de Nuits地区は①のMarsannay(マルサネ)はコミュナル(村)のA.O.C.で赤、白、ロゼの生産が可能です。

➁のBourgogne Passe-Tout-Grains (ブルゴーニュ・パス・トゥ・グレン)は、赤、ロゼの生産が可能です。

③のCôte de Nuits Villages (コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ)はコミュナルのA.O.C.で赤、白の生産が可能です。

ブルゴーニュ地方に関する出題では、村名A.O.C.やGrand Cruの出題以外にも、広域のA.O.C.を問われることもありますので確認しておきましょう。

 

【問題5】ヴォーヌロマネのグランクリュ

Bourgogne地方Vosne-Romanée村の中で最も南に位置するGrand Cruを1つ選んでください。

①La Romanée

②Romanée-Saint-Vivant

③La Tâche

④La Grande Rue

 

クリックで回答と解説を表示!

③が正解です。

Vosne-Romanée村はブルゴーニュの至宝であり、綺羅星のごとき銘醸畑が居並ぶ土地です。

①~④の他、Richebourg、Romanée-conti の合計6つのGrand Cruが存在します。

最大のGrand CruはRomanée-Saint-Vivant、最小はLa Romanéeです。地図問題としても頻出ですので合わせて覚えておきましょう。

 

【問題6】コートドボーヌ

Bourgogne地方Côte de Beaune地区で、赤ワインのみの生産が認められているA.O.C.を1つ選んでください。

①Blagny

②Beaune

③Savigny-lés-beaune

④Saint-Aubin

 

クリックで回答と解説を表示!

①が正解です。

➁~④はいずれも、赤、白の生産が可能です。

ちなみに、Côte de Beaune地区で、赤ワインのみの生産が認められているA.O.C.は他にPommard、Volnay、Côte de Beaune-Villagesがあります。

 

【問題7】クリオバタールモンラッシェ

Bourgogne地方Côte de Beaune地区で、Criots-Bâtard-Montrachetはどの村に属しているか、1つ選んでください。

①Puligny-Montrachet

②Chassagne-Montrachet

③Chevalier-Montrachet

④Montrachet

 

クリックで回答と解説を表示!

➁が正解です。

Puligny-MontrachetとChassagne-Montrachetの両村にある下記5つの特級畑はいずれも白のみの生産が可能で、品種はシャルドネです。

【Puligny-Montrachet側】

・Chevalier-Montrachet

・Bienvenues-Bâtard-Montrachet

【Chassagne-Montrachet側】

・Criots-Bâtard-Montrachet

【両方にまたがる】

・Montrachet

・Bâtard-Montrachet

 

【問題8】コートシャロネーズ地区

Bourgogne地方Côte Chalonnaise地区において最も北にあるA.O.C.を1つ選んでください。

①Rully

②Montagny

③Merucurey

④Bouzeron

 

クリックで回答と解説を表示!

④が正解です。

Côte Chalonnaise(コート・シャロネーズ)地区は北から順に、Bouzeron(ブーズロン)、Rully(リュリー)、Merucurey(メルキュレ)、Givry(ジヴリ)、Montagny(モンタニー)、となります。

 

【問題9】マコネ地区

Bourgogne地方Mâconnais地区のA.O.C.でないもの1つ選んでください。

①Pouilly-Fuissé

②Pouilly-Fumé

③Pouilly-Loché

④Pouilly-Vinzelles

 

クリックで回答と解説を表示!

②が正解です。

Pouilly-Fumé (プイィ・フュメ)はロワール渓谷地方、サントル・ニヴェルネ地区のA.O.C.です。

Pouilly-Fuissé(プイィ・フュイッセ)、Pouilly-Loché(プイィ・ロシェ)、Pouilly-Vinzelles(プイィ・ヴァンゼル)はすべてMâconnais(マコネ)地区のA.O.C.です。

 

【問題10】ボジョレー地区

Bourgogne地方Beaujolais地区のCrus du Beaujolaisにおいて最も大きいA.O.C.を1つ選んでください。

①Saint-Amour

②Brouilly

③Moulin-à-Vent

④Morgon

 

クリックで回答と解説を表示!

②が正解です。

Brouilly(ブルイイ) は10あるCrus du Beaujolais(クリュ・デュ・ボージョレ)の中で、最大かつ最南のA.O.C.となります。

①のSaint-Amour は最北のA.O.C.。

④のMorgon は2番目に大きなA.O.C.であり、長命なワインを産み出す地域として知られています。

③のMoulin-à-VentはCrus du Beaujolaisの中で標高が低い特徴がありますが、産み出されるワインはエレガントで力強く、複雑性があります。

Morgonと同様、長命なワインとしても知られています。

【ブルゴーニュ】ソムリエ・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法” への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です