【プロヴァンス・コルシカ】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問と勉強方法

ソムリエ試験、ワインエキスパート試験においてプロヴァンス地方とコルシカ島は存在感は薄く、戦略的に捨て問にする受験生も多いかもしれません。

特にプロヴァンス地方は料理や食材はプロヴァンス風料理として世界的な知名度と人気を誇るのに対して、ワインの存在感は質の面でどうしても劣る印象はぬぐえません。

個別の生産者を見ると際立った個性のところも多いのですが、総論とすると気軽に楽しめるロゼワインが今でも圧倒的で、これが品質の面がフォーカスされない原因になっているのです。

 

試験勉強という面で検討すると、ポイントになる項目は限定的なため、重要箇所をおさえたうえで、さらりと全体像を頭に入れておくくらいの取り組み方がいいかもしれません。

 

ただし一方で料理や食材は世界的な人気があり、特にソムリエの実務としては必ず押さえておくべき項目でもあります。

しっかりと代表的な料理と食材は特徴と合わせるワインを理解しておきましょう。

 

さて、以下がソムリエ、ワインエキスパート試験のボリュームゾーンの難易度の過去問と解説です。

 

年度別に過去問は随時追加の予定です。

 

本格的な学習に入る前に、事前に全体の難易度と傾向を押さえておきましょう。

 

WBSのソムリエ試験、ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験全体の勉強方法はこちら→

 

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過去問全般の取り組み方はこちらをご参考ください→

 

【こちらの過去問もご参考ください】

 

【プロヴァンス・コルシカ】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問

2022年

【問題1】項目別生産量

Provence地方のワイン生産量全体のうち、ロゼワインが占める割合を1つ選んでください。

①29%

②49%

③69%

④89%

 

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④の89%が正解です。

なお、プロヴァンスワイン全生産量の95%を占めるコート・ド・プロヴァンス、コトー・デクサン・プロヴァンス、コトー・ヴァロワ・アン・プロヴァンスの3大A.O.C.を統括するプロヴァンスワイン委員会の統計によると、3つのA.O.C.のロゼワイン生産量は、フランス全体のA.O.C.ロゼワインの42%に相当し、世界中で消費されるロゼの5%を占めています。

 

【問題2】AOCの総論

Provence地方において、栽培面積が最大のA.O.C.を1つ選んでください。

①Les Baux de Provense

②Côte de Provense

③Coteaux d’Aix-en-Provense

④Coteaux Varois en Provense

 

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②のCôte de Provense (コート・ド・プロヴァンス)が正解です。

栽培面積が最大の生産地域であり、うち、ロゼワインの生産割合は89%に上ります。

 

【問題3】AOCの総論

Provence地方において、最も北に位置するA.O.C.を1つ選んでください。

①Cassis

②Pierrevert

③Bandol

④Bellet

 

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②のPierrevert(ピエール・ヴェール)が正解です。

ピエールヴェール村を中心とする11の村で構成されているA.O.C.です。

内陸型の地中海性気候で、夏はとても暑く乾燥し、冬は寒く霜が降りることもあります。

朝晩の気温差も比較的大きい地域です。

 

【問題4】基礎的なAOC

Provence地方において、赤、ロゼ、白の生産が認められているA.O.C.を1つ選んでください。

①Côte de Provense

②Côte de Provense Sainte-Victoire

③Côte de Provense Pierrefeu

④Côte de Provense Fréjus

 

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①のCôte de Provense (コート・ド・プロヴァンス)が正解です。

②③④はすべて赤とロゼの生産が認められているA.O.C.です。

 

【問題5】基礎的なAOC

Provence地方、A.O.C.Bandolの赤ワインにおける主要品種を1つ選んでください。

①Cinsault

②Mourvèdre

③Carignan

④Grenache

 

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②のMourvèdre(ムールヴェードル)が正解です。

Bandol(バンドール)はムールヴェードルを主体とした、力強く、長期熟成に耐え得る赤ワインの産地ですが、生産量が最も多いのはロゼで全体の73%を占めています。

また、白の生産も可能です。

赤はムールヴェードルの比率が50~95%、ロゼは20~95%。白はクレレットの比率が50~95%と規定されています。

 

【問題6】基礎的なAOC

Provence地方において、マルセイユの東に位置し、1936年に最初にA.O.C.認定された生産地域を1つ選んでください。

①Cassis

②Palette

③Bandol

④Bellet

 

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①のCassis(カシス)が正解です。

Cassisはソーテルヌやシャトーヌフ・デュパプとともに、1936年、最初に認定されたA.O.C.です。

この地方では珍しく白ワインの比率が高く、全体の67%を占めています。典型的な地中海性気候ですが、海からの微風が絶えず吹くことで、夏は和らいだ暑さになります。

潮風の影響からワインには独特のヨード感がもたらされています。

 

【問題7】プロヴァンス地方のチーズ

Provence地方で山羊の乳から造られるA.O.P.チーズを1つ選んでください。

①Picodon

②Banon

③Charolais

④Valençay

 

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Par Coyau / Wikimedia Commons, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38085509

②のBanon(バノン)が正解です。

栗の葉で包んで熟成することが特徴です。

①のPicodon(ピコドン)はローヌ地方、③のCharolais(シャロレ)はブルゴーニュ地方、④のValençay(ヴァランセ)はロワール地方のいずれもシェーブルタイプのチーズです。

 

【問題8】コルシカ島のAOC

コルシカ島の最北端に位置するA.O.C.を1つ選んでください。

①Vin de Corse Figari

②Ajaccio

③Vin de Corse

④Corse Coteaux du Cap Corse

 

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④のCorse Coteaux du Cap Corse(コルス・コトー・デュ・カップ・コルス)が正解です。

なお、①のVin de Corse Figari(ヴァン・ド・コルス・フィガリ)は島の最南端になるので合わせておさえておきましょう。

 

【問題9】基礎的なAOC

コルシカ島、A.O.C.Patrimonioの白ワインにおける主要品種を1つ選んでください。

①Vermentino

②Ugni Blanc

③Muscat

④Nielluccio

 

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①のVermentino(ヴェルメンティーノ)が正解です。

A.O.C.Patrimonio(パトリモニオ)は1968年にコルシカで初めてA.O.C.認定がされました。

赤、白、ロゼの生産が可能で、赤・ロゼは④のNielluccio(ニエルッチョ)が主体(赤はNielluccio 90%以上)、白はVermentino 100%となります。

 

【問題10】基礎的なAOC

コルシカ島における、V.D.N.のA.O.C.を1つ選んでください。

①Vin de Corse Calvi

②Ajaccio

③Muscat du Cap Corse

④Vin de Corse Coteaux du Cap Corse

 

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③のMuscat du Cap Corse(ミュスカ・デュ・カップ・コルス)が正解です。

認められている品種はミュスカ・ブラン・ア・プティ・グランのみです。

果汁糖度は無補糖で最低252g/ℓ必要で、収穫年の12月31日までにアルコール添加を完了させなければいけません。

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