【最終更新日】2024年5月16日
WBSでワインの学習をして、試験に合格して、次は何をするか?
もちろん何をしてもいいですし、可能性は無限ですが、一つのロールモデルとしてWBSは情報発信をお勧めしています。
具体的にはワードプレスを使って独自ドメインを取得して、サーバーをレンタルしてワードプレスをインストールして運用します。
このやり方についてはワインの情報発信のページを参考にしてほしいのですが、その中でWBSとしては「専門特化する」ことの重要性を解説しています。
専門特化はウェブの世界では「いろはの”い”」で、基本中の基本ではありますが、ワイン界ではまだあまり認知されていません。
つまりワイン界で専門特化して情報発信をするのはチャンスでもありますので、ここでしっかり押さえておきましょう。
目次
ワインの情報発信で「専門特化する」
専門特化とは?
例えばイタリアワイン好きのあなたが今週末ワインバーに行って飲もうとなったときに、次のどちらのお店を選びますでしょうか?
・ただ「ワインバー」と掲げたワインバー
・イタリア、シシリア州の専門料理とワインに特化したワインバー
おそらくワインを学習した人であればほとんどが後者を選ぶはずです。
もちろん「ただのワインバー」も老舗かもしれないし、有名ソムリエさんがやっているので「なんでもワインバー」でも流行るかもしれません。
ですが、これだけ情報があふれた現代社会では、情報の領域は絞ることで刺さる人には刺さりますし、逆に領域がぼやけていると誰にも刺さらないということにもなってしまいます。
普通のワインバーでは「何を売っているのかわからない」ということになってしまいます。
ワインに詳しい人であればあるほど「誰にも好まれるような無難なおつまみとどこでもいただけるワインなのでは?」と勘繰られてしまうはずです。
専門特化のメリット
耳障り的には「すべてのワインを網羅する」ことでどんなワインファンにも対応できるような気もしますが、これが全くの逆です。
現代社会の情報は、基本的に「ユーザーが情報を探してリーチをする」のが多くの形だからです。
あなたがワインを購入するときにも、どこかの広告で流れてきたものを流されて購入するなんてことはまずないはずです。
かならず自分から情報を探して、吟味して、納得したうえで購入をしているはずです。
検索エンジンでもアマゾンでもなんででも検索して、そのうえで判断しているでしょう。
こうなると「なんでも扱っている」のは逆に「何の特色もない」と映ってしまう可能性があるのです。
専門特化をすることでユーザーにはリーチをしやすくなるし、ユーザーからの信頼を得やすくなります。
「専門特化する」ことの難しさ
では、「よし、専門特化して情報発信しよう」と思っても、その特化が誰にでもリーチできるような情報であれば専門特化も何もあったものではありません。
特化するからにはめっちゃ凝らなくてはいけませんし、「この分野であればだれにも負けない」という情報でなければ意味がないのです。
教本の知識をそのままコピペしているだけだとか、ネットで検索すれば出てくるような知識をもっともらしく書き直しただけのコンテンツではユーザーの信頼は得られません。
もちろん特化した分野の書籍についてはできる限り収集して知識を蓄える必要があります。
国内の書籍だけではすぐに情報は底をついてしまいますので、海外の書籍やネットで調べる必要も出てきます。
また、本当に特化をしたいのであれば現地に行って、実際に畑を歩いて、ワイナリーを見学して、人脈を作って、実践することも必要かもしれません。
現地には現地に行くことでしか得られない情報は多分にありますので、それを実際に実行するのです。
どの分野を選べばいいか?
専門特化をするとして、「じゃあどの分野を選ぶか」は非常に重要です。
選んだ情報の受け手があまりにも少ないと、情報を発信しても反応が少ないのでやりがいが感じにくい可能性があります。
逆に情報の受け手は多いけど、発信する側はもっと多い場合もやはり埋もれてしまう可能性が高いです。
まず、あなたが特化しようと思うキーワードを検索エンジンで検索してみてください。なんでもかまいません。
イタリアワインであれば、バローロ、ブルネッロディモンタルチーノ、キャンティでもいいでしょう。
国別にして「オーストラリアワイン」「カリフォルニアワイン」でも構いません。
これらを検索したときに、ライバルサイトが表示をされますので、少なくともこれらのサイトのどれよりも良いコンテンツを書くことが必須になります。
この「良いコンテンツ」は、何も詳しかったり正確である必要はありません。正確さは95%もあれば十分です。
それよりも情報の受け手がのぞむ形にフォーマットできているかどうかが重要で、また、やるとなれば継続性はもっと大事になってきます。
競争相手の多い分野は慎重に
情報発信すると、どうしてもブルゴーニュやボルドー、シャンパーニュに偏ってしまうはずですが、これはなぜでしょうか?
もちろんそれらのワインが魅力的だし、人気もあるので「うまくいったらアフィリエイトでうはうは」ということもあるでしょう。
ですが、一番の理由はおそらく「すでに情報が沢山あるのでコンテンツにしやすい」でしょう。
競争相手が多いということは、それらの相手に情報の質として一歩先を行かないといけません。
ですが、はっきり言ってこれらの分野にはすでに現地で働いている人も多く、その人たちの一次情報には絶対に勝てませんし、結局誰かの情報を二次情報として発するのがいいとこで終わってしまいます。
ただし、これは個人的な感想ですが、とはいってもこれらの分野でも専門特化したサイトでの成功例は少なく、やり方次第では成功する可能性も出てきます。
時間はかかるかもしれませんが、2年程度じっくり時間をかければおそらくトップのサイトは構築できるでしょう。
あまりにも受け手が少ない分野は避けよう
どれだけあなたの情熱があっても、その受け手が少ないのであれば、拡張性は限定的です。
基本スタンスとして、「やるからには報われたい」の気持ちを持ちましょう。
例えば日本に全く入ってきていないルクセンブルグのワインとしましょう。
ルクセンブルグのワインには申し訳ないのですが、どれだけあなたが頑張って情報を発信しても、最終的な受け手が少ない場合は反応が得にくく、挫折してしまう可能性が高いです。
仮に「ルクセンブルグのワインだとあの人」という存在になっても、そもそもルクセンブルグのワインが日本に入ってきていないのであれば紹介するチャンスもありません。
出来ればそれらのワインが安定して日本に入ってきていて、日本人の嗜好にも合っていて、受け入れられやすいものの方がいいです。
分かりやすいのが南アフリカワインでしょう。
アフリカ―の店主小泉 俊幸さんは、「南アフリカのワインは美味しくて価格も安いけど、日本にはあまり紹介されていない」と目をつけて南アフリカワインに専門特化をしました。
小泉さんの成功例は、専門特化のロールモデルとして必ず参考になるはずです。
専門特化は、なにも「ワイン」じゃなくてもいい
誤解されがちですが、専門特化はなにも「○○のワイン」でなくても構いません。
海外で勤務するソムリエであれば、「海外勤務するソムリエ」がすでに専門特化をされています。
このような場合、自身の日常をウェブライティングでしっかりとフォーマットをしてサイト構築をしてみましょう。
海外で勤務をしたいと考えるソムリエは案外多いです。
そういう人にとっては何物にも代えられない強力なメンターになるはずです。
ワインショップを開業するのであれば、その日常に特化したサイトでも構いません。
「ワインショップを開業したい」と考えている人は必ず見つけるはずです。
バックエンド、自分の商品につなげやすいかどうか
情報発信をするなら、最終的にはマネタイズしたいと考えるのが人情でしょう。
分かりやすいのがアフィリエイトで、アマゾンリンクをクリックして、それで購入に至れば課金がされるというものですが、これは正直お勧めしません。
もちろんこれだけでも月に数万円は可能かもしれませんが、どうしてもアフィリエイトありきの記事になってしまいますし、読み手は敏感にそれを察知します。
そこでもっともお勧めなのが、バックエンド商品、つまり「自分の商品を持つ」です。
自分の商品とは、自身のワインバー、自身の働くワインショップ、ECサイト、ワインのコーチ、ワイン会の主催、コンサルタント、なんでもかまいません。
ご存じのように、WBSも僕が構築した「自分の商品」です。
ユーチューブチャンネルで知った人の中で、ソムリエ試験、ワインエキスパート試験に興味のある人が覗いて、入会する。
これとあなたがやることは全く同じです。
試験関連の専門特化はお勧めしない
特にソムリエ試験、ワインエキスパート試験を合格したて、あるいは勉強中のかたにおいては、「試験関連の記事に特化したサイト運営」を考える人もいるかもしれませんが、結論としてお勧めしません。
というのも、勉強の延長線上の記事としてはいいのですが、どうしても専門性には欠けるため、拡張性が限定されるからです。
「いつか自分のワインスクールをやる」というのであれば、モチベーションも保てそうですが、そうでない場合は続かない可能性が高いです。
言いづらいですが試験関連の情報は所詮は教本の二番煎じの情報ですし、ユーザーも試験に合格すれば自然と離れていきますのでコミュニティを深化させづらいです。
スクールサイト以外では目立ったサイトがないのも、この辺りが関係しているのかもしれません。
具体的な国名
専門特化の国名としては、
・イタリア
・スペイン
・アメリカ
・オーストラリア
・ニュージーランド
・南アフリカ
・チリ
をお勧めします。
この中でもイタリアとスペインはなんといっても飲食店が日本にばんばんあって、それらがあるためワインコンテンツは絶えず求められるからです。
アメリカやオーストラリア、ニュージーランドはまだほとんど日本でしっかり紹介しているサイトはありません。
コスパもよく、しっかり紹介することで早めのうちに頭角を現すことが可能です。
南アフリカはすでにアフリカ―さんがいますが、それでもまだ参入のチャンスはあります。
チリはコンビニワインが注目されていますが、よく研究するとプレミアムワインも多いですし、国を挙げてワインに取り組んでいるので拡張性も高いです。
もちろん、これら以外にもお勧めの国もありますし、僕が考えもしない国にチャンスがあるかもしれません。
基本的に「美味しいワインが多いけど、まだ日本に紹介されていないのでもったいない」はチャンスととらえましょう。
具体的な産地
では次に、産地に特化する情報発信はどうでしょうか?
・シャンパーニュ
・ボルドー
・ブルゴーニュ
・ピエモンテ州
・リオハ
・リベラデルドゥエロ
これらは世界に誇る銘醸地ですが、「ほかはわき目も観ずにここだけに専門特化する」という覚悟があれば、ここもお勧めです。
また、個人的に特におすすめは
・南西地方
・ラングドックルーション地方
これらはフランスでありながら、まだほとんどこれといった情報発信がされていません。
おそらくこれらのワインコンテンツで専門サイトは思い浮かばないはずです。
食事も日本人の味覚に合いやすいですし、おそらく1年でトップの情報発信者になれると思います。
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