【ソムリエ・ワインエキスパート試験2022】教本の変更点まとめ

【最終更新日】2022年3月20日

こんにちは。ワインブックスの前場です。

ワインブックススクールでは毎年3月中頃までに昨年度の教本と今年度の教本の変更点をご案内しています。

変更点といいましても記載が詳しくなった結果、単純なデータの追加もありますし、制度の変更によって記載事項が変わった、などもあります。

 

正直言いまして、変更点とはいっても毎年毎年若干の修正点、追加点がある、という程度です。

2022年度の教本も追加があったところはあっても、例えばその国の記載がほとんど変更になるなどの大幅な変更はありませんでした。

 

試験では変更点からの狙い撃ちもあるかもしれませんが、CBT試験ですので当たりハズレもあると思います。

全く変更点から出題されない人もいるでしょうし、変更点からの出題が重なる人もいると思います。

ただしいくら変更点からの出題が重なったとしてもいいとこ3~4問というところでしょうか。

そのため極端な話、2021年度の教本で学習した人が2022年度の教本を全く学習しなかったとしても合否への影響は見出しにくいです。

 

なお、ワインブックススクールの会員様にはすでに一覧として変更点、追加点をご案内しております。

新旧対照表はこちら(一般会員様のみ)→

 

2022年度教本変更点のまとめ

総論:深追いしなくていい

ワイン業界、ソムリエ業界には教本ウオッチャーの方も多く、ソムリエスクールの講師の方であればそれこそくまなく前年度と今年度の違いを探し出すことに尽力する人もいらっしゃいます。

もちろん生徒の身になれば、一つでも変更点が多くわかればそれだけ初見の問題に対応がしやすくなるのはその通りかと思います。

 

ですが、変更点をすべて知っていると知っていないとで合否が分かれるものではありませんし、そこまで努力できる人であればそもそも変更点を知らなくても十分に合格点は取れます。

なのでワインブックススクールとして、そこまで深追いするのは合理的ではないと考えています。

 

ワインブックススクールの方は一覧表を賢く利用していただき、大方の変更点を確認したら、それ以降は深追いはせず、基本事項の記憶の質を高めるのがベストです。

 

ソムリエ・ワインエキスパート試験は可処分時間との戦いです。

考えの違いではありますが、言いづらいのですが変更点の深追いに神経をすり減らすのは試験に踊らされすぎです。

 

大きな変更ポイント

ワイン概論

では、具体的にどこが変更になったのか、追加になったのかを見てみましょう。

大きく追加になったのはワイン概論です。

ワイン概論は学習の初歩中の初歩ですが、最も学習の質が求められるところでもあります。

国別や産地別でどれだけ詳しい産地があっても、ワイン概論が苦手ですとなかなか知識は深化しません。

 

2022年度の教本ではおもに

・オレンジワイン

・全房発酵

・揮発酸

・安定化処理

・包装工程

などが追加になっています。

 

2021年度以前にも記載はあるにはあったのですが、それが小見出しになって細かく記載が追加になったものがほとんどです。

正直2022年度の追加点ではここに重要論点は集約されています。

実務的にも大事な個所が多いので、ここは細かいキーワードの意味も必ず押さえておくべきでしょう。

 

酒類概論

概論のもう一つのヤマである酒類概論もマイナーチェンジがありました。

細かい記載や数値で変更点が多いです。

例えば

【2021年】2018年の世界のビール消費量は、1.9億klでワインの約8倍

【2022年】2019年の世界のビール消費量は、1.9億klでワインの約7.7倍

このように変更になっています。

 

私たちはスクールですので細かいところも当然確認しますが、8倍か7.7倍かを覚えても実務では何の役にも立ちません。

それよりもこの数値から見て取れることは、ビールの消費量は変わっていないけど、ワインの消費量は上がっているから倍数が下がっているんだ、こちらの方がよほど重要です。

 

また、コロナの影響による消費量の変動が追加になりましたが、これは時事問題としても重要ですのでかならず押さえておきましょう。

さらにコニャックとグラッパの記載事項がやや詳しくなっています。

 

日本

日本もだんだんと記載内容が増えていて、その傾向は今年も同様です。

追加点で重要と思われるのは特定用語の基準表が追加になったところでしょう。

例えば貴腐ワインや氷菓ワイン、クリオエクストラクションや冷凍果汁仕込みなどの記載が詳しく表として追加になっています。

これらについては実務でも重要ですし、出題側も問題作成しやすいので押さえておきたいところです。

 

また、原料用ブドウのトップ10に、それぞれのブドウの産地別のトップ3が追記になっています。

 

世界各国

そのほか世界各国では特にスペインが追加点が多く、スペインの変更点は押さえておきたいところです。

カヴァのサブゾーンや熟成表記、またコルピナットの細かい記載が追加になっています。

また、リオハにも新規定が追加になっていますので、合わせて押さえておきましょう。

 

それ以外にも細かい変更点、追加点はありますが、今回はここまで!

 

繰り返しますが、変更点や追加点は深追いは禁物です。

ざっくりと確認をしたら、早めに基礎知識の記憶の質を高めるほうに舵を戻しましょう。

 


 

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