ワイン界における炎上とその分析、とるべきアクションプラン

こんにちは。ワインブックスの前場です。

2023年12月のはじめ、僕はワイン界で炎上にあいました。僕自身はネット上でいじめを受けたと思っています。

僕のエックスでの発言が端緒で数名の人物からネット上で攻撃を受け、活動休止に追い込まれることになったのです。

エックス内での記事の冒頭で「日本ワイン」と記載するべきところを「日本のワイン」と”の”を誤って入れてしまい、これがミスリードだとの指摘が端緒となり、攻撃的な投稿が顕在化しました。

 

もちろんこれはきっかけにすぎず、根本的な原因はその前からあったでしょうし、僕にも反省する部分はありました。

攻撃的なコメント、リツイート、返信は数日たっても沈静化をせずに、おさまりを見せる気配は感じられませんでしたので活動を休止することにしたのです。

この記事を書いている段階(2024年2月2日)でも僕の名前で検索をすると「ワインブックス前場 炎上」とサブキーワードが出るほどにインパクトの大きなものだったようです。

 

僕自身、ワイン界でここまでの炎上は見たことがなく、まさか自分がという気持ちが大きかったです。

本当につらい体験でしたし、いまだにスマホを開くと会ったことのない人からの攻撃が目に入る恐怖がよみがえります。

あなたには同じ思いをしてほしくないので、この記事を書くことにしました。

この記事では、もしあなたがワイン界で僕と同じような炎上にあった場合に、どのようにすればいいのかをできる限りわかりやすく解説しています。

ワイン界にはもっと多様な意見や情報発信が重要ですが、僕が遭遇したように反対勢力は非常に根強く、「ワイン界で情報発信するのは怖い」と感じる人は多いです。

 

当たり前ではありますが、多様な意見が重要だというスタンスに立った場合には、反対意見ももちろん重要です。

ところがそれら反対意見のなかには断定的で、議論を委縮させ、実際に情報発信から撤退をさせるほど攻撃性を帯びているものも多かったです。

 

あなたが本当に倫理的に間違ったことを発信した場合はもちろん反省するべきでしょう。

ですが、炎上とはいっても後日考えれば大した間違いでないことも多いです。

もしあなたが今現在炎上を経験しているのであれば、最悪の選択をしないためにもこの記事をお読みいただき、何らかの参考にしてください。

 

 

今回の一連の流れにおいて僕自身にも反省する部分はありましたので、その点については反省しましたが、さらに踏み込んで「炎上はなぜ起こるのか」を活動休止中に学習をしました。

また、もともと法律が得意なので、興味のあった誹謗中傷とともに、名誉棄損についても学習をし、自分なりに理論構築をしました。

 

結論を言えばワイン界であっても今後どこかで炎上は起きる可能性はあるし、もしあなたが情報発信をしているのであればその可能性は常にゼロではありません。

実際に炎上に合うと心理的なダメージは大きく、「それであればもう情報発信はしない」という結論にも至る可能性があります。

 

WBS生であればもちろん、この記事を読んでいるあなたがもし炎上に遭遇した場合に、炎上の経験などこれまでにないのが普通なので、多くの場合はパニックになるし、何をどう手を付けていいのかがわからなくなるはずです。

ここでは、あなたが炎上にあってしまった場合に最低限知っておきたい知識として、

 

①炎上は業界に与える経済的損失が大きい

②炎上が起きる一歩手前の状況

③あなたがとるべきアクションプラン

 

について解説します。

 

炎上を起こすと「自分が悪いから炎上が起きてしまった」という気持ちがエスカレートしてしまい、自分だけが悪いんだと思い込みがちになります。

ただし自分を責めるのは純粋に反省するべき部分だけでいいはずだし、それ以上に炎上を起こす相手に合わせて自分を下げる必要はどこにもありません。

自分を攻め過ぎた結果、最悪な手段を選ばないためにも、この記事をご参考にしてください。

 

敵対的なコメントをする側は、考え抜いて相手に最もダメージが大きく、自身には最大の防御をとったコメントをぶつけます。

あなたはそんなものに負けてはいけません。

 

なお、この記事は部分的にクローズコンテンツになっております。

WBS一般会員様であれば最後までお読みいただけます。あらかじめご了承ください。

 

ワイン界と炎上

炎上は業界に与える経済損失が大きい

これは後々学習したことですが、炎上はそのものに社会に与える損失が大きいため、業界のことを考えれば起きなければいいということがわかっています。

炎上がおこることで人の心理に起きるのは、「この業界は怖い」という意識です。

そうなると攻撃的な表現への耐性の強い精神の持ち主(↑のグラフの右側)か、あるいは意識が低く「何が起こっても特に関係ない」という層が残ります(↑のグラフの左側)。

逆に最も議論を活発にするべき中間層(グラフ↑の中央部分)に委縮を生んでしまい、議論が深化しないで終わってしまうことがわかっています。

 

本来であれば前向きで建設的な議論がおこることが期待される局面であっても、発信者に委縮をさせてしまった結果、議論は浅いもので終わってしまい、単純な「いい」「悪い」に帰結してしまうのです。

議論は本来であれば議論の場に立つことがそもそも高価値なもので、高いレベルの議論であればこの傾向は高くなります。

ところがネットの場合は全く議論がかみ合わないレベルであっても意見をぶつけることはできますし、それによって論点が思わぬ多角化、曖昧化して浅いものに終わってしまうのです。

 

「いやなら見るな」は通用しない

アンチコメントを入れられる側にすると気分はいいものではありませんし、一方的に相手がふっかけてきたという気持ちにもなるものでしょう。

しかしこのスタンスは根本的に間違っていると考えています。アンチコメントを入れる人にすれば「お前から先にふっかけてきたんだろう」となるからです。

 

アンチコメントを入れられた方は一方的に殴られたような気になりますが、入れる側にすれば「お前が先にやってきたんだからやり返しただけ」との認識です。

だからあなたにすればただの攻撃であっても、アンチコメント主にすればカウンターパンチな訳で、そもそもの論旨がかみ合いません。

 

また、僕は最初からこのスタンスはとっていませんでしたが、芸能人とかの投稿ではアンチコメントに「そんなにいやなら見なければいい」というスタンスも見受けられます。

これも根本的に間違いで、このスタンスであれば「じゃあお前がそのアンチコメントを観なければいい」となるため、通用しないのです。

 

ブロックに対する心理的抵抗

僕も当初はそうでしたが、ブロックすることに心理的な抵抗を持っている人は多いでしょう。

ブロックすることで相手に対する苦手意識・嫌悪感を表明することになりますし、ブロックが相手に知られたときの反撃も気になります。

正義感の強い人であればブロックすることで公平な議論の場を閉ざすことにもなりかねない、という気持ちにもなるはずです。

 

しかしこれは早い段階でブロックする勇気を持つことがコミュニティ運営のカギになります。

というのも議論の場にはどこにも議長がいて、仕切り役がいるはずです。

そのコミュニティの議長はあなたであって、議長に従えない人は退場をさせられるのが本来の議論だからです。

 

会社であってもそうでしょう。社長に従う気がない従業員であれば社長にすれば面倒くさく感じるでしょうし、何らかのタイミングを待ってやめてもらいたいと考えるはずです。

その話が生産性のある正当な意見なのか、それともかみ合わないただのクソコメントなのかは見ればすぐにわかります。

これは生産性がないと判断した場合は早めにブロックをすることでコミュニティ運営が円滑になることも多いです。

 

一番避けるべきは”泥仕合”

泥仕合とは互いに相手の揚げ足取りをして醜い争いをすることですが、SNSではよく見かけるかもしれません。

アンチコメントに対して言い返してしまい、それにまた反論が来る。

本人たちは真剣に言い合っているのに他人から見れば醜い言い争いにしか見えない、ということはよくあることでしょう。

 

アンチコメントを寄せる人にすれば本人に響くのが一番喜ぶことなので、反論することで相手の思うつぼになってしまいます。

敵対的なコメントを入れる側は、特にワイン界では恥をかきたくないという意識が強いので絶対に自分は言い返されても負けない、というくらいに準備をしてアンチコメントを入れます。

この場合に、言い争いに負けるとさらにダメージがひろがり、勝っても醜い争いをしたという事実をネット上にさらすことになってしまいます。

 

本当に法的に侵害を受けたときやよほどのことがない限りは相手の挑発に乗るのは悪手になることが多いです。

 

炎上が起きるフラッグは3人

書籍によると炎上を起こすのはほんの数人で、大きな炎上でも参加者は5人程度だったことも多いのがわかりました。

僕の時はおそらく5人程度のひとが攻撃的なコメントやリツイート、返信をしました。

もっと大きな炎上事件であっても人数は5人程度のこともおおいのですが、攻撃的なコメントは目立つため発信者はあたかも多くの人に攻撃されていると錯覚をしてしまうのです。

 

また、それらの敵対的コメントは本人は悪意はなく、むしろ「業界のために言わないといけない」「ほかの人にも知らせるべきだ」などの正義感でコメントをしていることが多いです。

当然この気持ちに同意する人もいますので、これがさらなる攻撃的なコメントの呼び水になる可能性は高いです。

そのためもしあなたが現在進行形で炎上にあってしまった、あるいは炎上しそうだという場合は、3人がフラッグになるはずです。

 

一人だけであれば目立ちはしますが、まだ炎上の心配は必要ありません。

敵対的なコメントの人が表立っては一人の場合はただの反対意見で終わりますし、合理的な反対意見くらいはさすがに許容するべきでしょう。

(個人に対して否定的な意見をわざわざSNSにあげるひとは合理的な判断ができていない場合も多いです)

 

しかしこれが3人になると「自分と同じ気持ちの人がほかにもいるのだから」という心理が働き、一方のベクトルに傾きやすくなります。

3人が日常的に敵対的なコメントをしだした場合、それにつられて「あいつは叩いてもいいんだ」という人が生まれやすくなります。

そのため、ここのタイミングが最も見極めが大事で、あと1~2人生まれれば炎上は起きる可能性が高いです。

 

3人に連続して敵対的なコメントを受けるようになった場合は喫緊の問題である可能性が高いです。

表現方法を見直すか、しばらくの間発信を控えるなどで様子を見るのも有効な手段でしょう。

 

 

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