【結論】ブルゴーニュのプルミエクリュは覚えるべきか捨てるべきか

【最終更新日】2024年7月24日

ブルゴーニュのプルミエクリュは、ソムリエ・ワインエキスパート試験においては毎年のごとく「覚えるべきか捨てるべきか」で質問をいただきます。

おそらくワインスクールの講師をしたことがある人であれば、必ず1回は聞かれる質問でしょう。普通は1回どころじゃないはずです。

 

これは何を意味するのかというと、覚えるメリットもデメリットも、覚えないメリットもデメリットも多くあって、判断要素が多いことの表れです。

ブルゴーニュは人気も高く、かつ情報も多いので考えるポイントがありすぎて逆に判断に困るのでしょう。

 

今回は、ブルゴーニュのプルミエクリュの練習問題をもとに、「ブルゴーニュのプルミエクリュを覚えるか覚えないか」問題を解説します。

 

 

*この記事は、WBSワインブックススクールの代表前場が、インスタグラムに毎日投稿するソムリエ・ワインエキスパート試験のお役立ち情報を抜粋し、スタッフが記事にしています。

【過去の記事はこちら】

 

ブルゴーニュのプルミエクリュは覚えるか捨てるか問題

【練習問題】シャンボールミュジニー村のプルミエクリュ

次のブルゴーニュのプルミエクリュのうち、シャンボールミュジニー村のものをすべて選んでください。

① Les Amoureuses

② Monts Luisant

③ Lavaux Saint-Jacques

④ Les Hauts Doix

⑤ Aux Brulee

⑥ Les Gruenchers

 

ブルゴーニュのプルミエクリュは主にグランクリュを取り囲む形で分布していて、プルミエクリュとは言ってもグランクリュ並みの価格や評価を受けるところも少なくありません。

重要なプルミエクリュは押さえておくべきでしょう。

 

ブルゴーニュのプルミエクリュは勉強するべきか?

ブルゴーニュのプルミエクリュは勉強するべきか?

おそらくリアルに過去に100回は聞かれた質問です。

毎回申し訳なく思いますが、回答はただ一つです。

「一点でも多くとりたければ覚えるしかありません」です。

 

冷静に考えればこの回答しか答えようがないのですが、

 

結論、覚える人は何を言われても覚えるし、

覚えない人は何を言われても覚えません。

 

こういうところは理屈ではなく、気合の問題です。

 

↓正解はインスタ投稿の下↓

 

【正解】

① Les Amoureuses

④ Les Hauts Doix

⑥ Les Gruenchers

 

ブルゴーニュのプルミエクリュは、通常は出題されるとしても一問がいいとこでしょう。

だから試験での戦術を考えると「戦略的に覚えない」ももちろん正解です。

 

ブルゴーニュワインに興味がない、

合格したらあとは知ったこっちゃない

 

こういう人は覚えなくても大丈夫ですし、何も困りません。

ですが、他人はあなたのワインの知見は簡単に見抜きます。

プルミエクリュは、その発見器になるかもしれません。

 

僕はWBS生の皆様に、ブドウ畑を歩くことをお勧めしています。

もちろんブルゴーニュでなくても構いません。

日本でもアメリカでもニュージーランドでも、どこでも良いです。

 

畑を歩くことで栽培農家さんの苦労がわかり、どのような労力を経て一本のワインが出来るかが分かります。

ブルゴーニュは縦並びに畑が並び、コンパクトなのでお勧めです。

きちんと回れば一日で有名畑を何十個も見れるはずです。

 

延々と続く銘醸畑にあなたは何を感じるか?わくわくしませんか?

では、そこで特級畑だけが目に入るのと、

プルミエクリュにも着目できるあなたでは、どちらが良いですか?

答えは言わなくても大丈夫。きっと後者でしょう。

結論、プルミエクリュも覚えましょう。

 

メリデメの検討

ブルゴーニュのプルミエクリュを覚えることには、多くのメリットとデメリットがあります。

また、このような比較検討の場合には、覚えない場合のメリットとデメリットも考慮する必要があります。

 

プルミエクリュを覚えるメリット

1. 専門知識の向上:

プルミエクリュを覚えることで、ブルゴーニュのワインに対する深い理解が得られ、ソムリエ・ワインエキスパートとしての専門知識が向上します。

これにより、顧客やワインファンに対してより適切なアドバイスができるようになります。

2. 顧客満足度の向上:

ブルゴーニュのワインは世界中で高く評価されており、特定のプルミエクリュを知っていることで、特にソムリエであれば顧客に対して具体的かつ魅力的な説明ができ、顧客満足度が向上します。

 

3. キャリアの向上:

ソムリエ試験やワイン業界での評価が高まり、キャリアアップにつながる可能性があります。

プルミエクリュを熟知していることは、プロフェッショナリズムの証となります。

 

プルミエクリュを覚えるデメリット

1. 学習負担:

ブルゴーニュのプルミエクリュは数が多く、それぞれに独自の特徴があるため、覚えるのには時間と労力がかかります。

特に、詳細なテロワールの知識を習得するには多くの時間が必要です。

 

2. 記憶の維持:

覚えた知識を維持し続けるためには、定期的な復習が必要です。

ワインの世界は常に進化しており、新しい情報も取り入れる必要があります。

 

プルミエクリュを覚えないメリット

1. 学習の自由度:

ブルゴーニュ以外の地域やワインに関する知識を深める時間が増え、結果として全体から見た場合にワイン全体に対するバランスの取れた知識を身につけることができる可能性があります。

 

2. ストレス軽減:

膨大な量のプルミエクリュを覚えるストレスから解放され、よりリラックスした状態で学習や仕事に取り組むことができます。

 

プルミエクリュを覚えないデメリット

1. 専門性の欠如:

ブルゴーニュのプルミエクリュに関する知識が不足すると、特定の顧客やワインファンのニーズに対応できない場合があります。

特にブルゴーニュワインに詳しい顧客やワインファンに対しては、信頼を得るのが難しくなります。

 

2. 機会損失:

ブルゴーニュのワインは高価格帯の商品が多く、これらの知識が不足していると、高額商品の販売機会、購入機会を逃す可能性があります。

 

3. 試験対策:

ソムリエ・ワインエキスパート試験ではブルゴーニュのプルミエクリュに関する知識が問われることがあるため、試験合格のために不利になることがあります。

ただし一次のCBT試験ではおそらく出題されて1問でしょう。

 

まとめ

 

プルミエクリュを覚えることは、ソムリエとしての専門知識を深め、顧客満足度を向上させ、キャリアアップに繋がる重要な要素です。

しかし、その一方で学習負担が大きく、記憶の維持にも努力が必要です。

覚えない場合は他の地域やワインに関する知識を深めることができますが、専門性の欠如や試験対策において不利になる可能性があります。

 

ここについては僕がどうこう言う問題ではありません。

冷静に判断するようにしましょう。


 

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