エミリア=ロマーニャ州(Emilia Romagna)は、イタリアの北東部に位置し、歴史的にエミリアとロマーニャの地域からなる。州都はボローニャ。
エミリア=ロマーニャ州は、ヨーロッパで最も裕福で発展した地域の一つであり、一人当たりの国内総生産はイタリアで3番目に高い。
首都ボローニャは、イタリアで最も高い生活の質指数と高度な社会サービスの一つを誇る。
エミリア=ロマーニャ州は、世界で最も古い大学であるボローニャ大学があり、文化、経済、観光の中心地でもある。
この州の特徴は、11のユネスコ遺産があること、食品と自動車生産の中心地であること(フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、パガーニ、デ・トマソ、ダラーラ、ドゥカティなどの自動車会社の本拠地)、チェルヴィア、チェゼナーティコ、リミニ、リッチョーネなどの人気の海岸リゾートを有することである。
気候・地理
古代ローマの総督マルクス・アエミリウス・レビドゥスにより造られたピアンチェンツァとリミニを結ぶエミリア街道が州の真ん中を北西から南東へ横切っている。
エミリア街道の北側はポー平原、ポーデルタ地帯が広がり、南側には丘陵地帯、トスカーナ・エミリア・アペニン山脈がエミリア街道にほぼ並行して北西から南東へ連なっている。
丘陵地帯は主に石灰質土壌で、平野部は沖積土壌が中心となる。
海岸地帯は地中海性気候であるが、内陸部は大陸性気候で、平野部の夏は非常に熱く、湿気が高く、冬は寒さが厳しく、霧が多い。
ワインの特徴
主要品種は白ブドウはアルバーナ、ピニョレット、トレッビアーノ・ロマニョーロである。
前者2つはエミリア・ロマーニャ州の固有白ブドウである。
黒ブドウは、サンジョヴェーゼ、ランブルスコである。
料理
エミリア=ロマーニャ州は美食において、イタリアで最もヴァラエティ豊かな地域のひとつと考えられている。
この地方は、柔らかい小麦粉で作られた卵と具沢山のパスタで知られている。
ボローニャは、トルテリーニ、ラザニア、グラミーニャ、タリアテッレなどのパスタ料理で有名であるが、これらは他の地域でも様々な形で見受けられる。
ロマーニャ地方では、ガルガネッリ、ストロッツァプレティ、スフォリアローダ、トルテッリ・アッラ・ラストラなどのパスタが有名である。
エミリア地方では、ロンバルディア地方の料理の影響を強く受けているピアチェンツァを除き、米はあまり食べられていない。
ポレンタというトウモロコシを使った料理は、エミリア地方でもロマーニャ地方でもよく食べられている。
バルサミコ酢は、エミリアのモデナ市とレッジョ・エミリア市でのみ、法的拘束力のある伝統的な手順に従って作られている。
パルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)はレッジョ・エミリア、パルマ、モデナ、ボローニャで作られており料理によく使われ、グラナ・パダーノは他の地域で生産されている。
アドリア海沿岸はウナギやアサリなどの漁業が盛んだが、下記に挙げるような肉製品、特に豚肉の産地である。
パルマのプロシュート、キュラテッロ、サラメ・フェリーノ、ピアチェンツァのパンチェッタ、コッパ、サラミ、ボローニャのモルタデッラ、サラメローザ、モデナのザンポーン、コッテチーノ、カッペロデルプレッテ、フェラーラのサラマ・ダ・スゴなど。
レッジョ・エミリアは、新鮮な卵を使ったパスタ「カッペレッティ」(ボローニャのトルテリーニに似ているが大きさが違う)、ほうれん草とパルミジャーノの塩漬けケーキ「エルバッツォーネ」、小麦粉を混ぜた生地を油で揚げてハムやサラミと一緒に食べる「グノッコ・フリット」などの発祥地である。
クレセンティーナは、モデナ周辺のアペニン山脈で生まれた薄い丸いパンで、クンサ(豚の脂身を使い、ニンニクとローズマリーで味付けしたピュレ)を詰めたり、チーズ、塩味のドレッシングを挟んで食べるのが一般的である。
ピアチェンツァやフェラーラでは、馬やロバの肉を使った料理も知られている。
デザートでは、ズッパイングレーゼ(カステラとアルケルメス酒を使ったカスタードベースのデザート)やパンペパート(胡椒、チョコレート、スパイス、アーモンドを使ったクリスマスケーキ)などが有名である。
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