【最終更新日】2022年12月27日
ソムリエ試験は毎年3月に教本が発売され、この教本から出題される1次試験が毎年7~8月、2次試験のテイスティングが10月中旬、そして三次試験は11月後半に行われます。
ワインエキスパート試験には三次試験はありませんが、それでも数か月に及ぶ長丁場の試験であることには変わりはありません。
僕はワインブックススクールというオンラインのワインスクールを運営していて、毎年多くの受験生に実際の講義とコーチをさせていただいています。
その経験の中で当然うまくいく人もいれば残念な結果になる人もいて、どういう人が合格してどういう人が不合格になるのかを一次情報として多く持っています。
では、具体的にどういう人が合格してどういう人が不合格になるのか?
ずばりスケジューリングがうまくいくか行かないかで8割がた決まるといっていいでしょう。
これが難関国家資格であればもちろんスケジュールも大事ですが、それ以上に「とにかく最善を尽くして数年かけて結果を待つ」方式でもいいでしょう。
しかしソムリエ試験、ワインエキスパート試験は「スケジューリングさえしっかりできればぎりぎり何とかなる試験」なので、ここはできれば翌年に合格を持ち越しにはならないようにしたいものです。
ここで具体的なアクションプランとともに、ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の勉強スケジュールを検討してみましょう。
ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の具体的な勉強方法はこちらをご参考ください→
目次
ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の勉強スケジュール
その年の1月から始める
いきなり我田引水ですみませんが、いろいろ考えてもWBSのスケジュールが最適解です
これは本当に我田引水もいいとこなのですが、やはり勉強スケジュールとなるとWBSのスケジュールは本当によくできていると思います。
WBSは毎年1~6月と7~12月の二期にわけて一般講義のスケジュールがあります。
このうち上期の1月から一般講義を受講すると6月に終わり、7月の1か月間をまるまる教本の読み込みに充てることができて、8月に一次試験を迎えるというスケジュールです。
WBSは週に一度の一般講義があって、どのように学習をすればいいのか、何が論点になってくるのかをポイントを押さえて解説をしています。
これに合わせて学習をすすめれば無理なくスケジューリングが組めるし、かつ余裕をもって一次試験を迎えることができます。
もちろん、このスケジューリングは別にWBSに入らなくても再現可能です。
WBSに入会しなくても、WBSのスケジュールに合わせて勉強する人はおそらく結構な数いらっしゃるのではないでしょうか。
その年の3月に始める
ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の受験対策講座は3月に始まるところが多いです。
もちろん3月に初めて合格をする人が多いから、だから3月にスケジュールを始めるスクールが多いのでしょう
学習のしかたは人それぞれなので、もちろん「できる限り勉強時間は少ないほうがいい」という方も多いと思います。
ただしあまり短すぎると詰め込み式になってしまい、最悪合格しても終わってみたら何も残らなかったなんてことにもなりかねません。
WBSでは試験合格はゴールではなくてスタートだと考えていますが、もちろん「合格ゴールで何が悪い」という考えもあると思っています。
この場合は直前講座や3月スタートの講義を受講して、できる限りスケジュールを詰め込んで学習をするのもありでしょう。
そのうえで、3月に学習を始めるのは「ぎりぎり詰込みになるかならないかのライン」だということは経験上わかっています。
これ以上後になると詰込みになるし、これよりも前だと余裕が生まれる、まさにその分岐点といえるでしょう。
短期合格を目指す
3月以降に勉強をはじめるとなると「短期合格」になるでしょう。
こうなると情報の質がモノを言いますのでなりふり構っていられません。
ワインの楽しさがどうとかそんなことはどうでもいいので、とにかく重要ポイントを暗記して、得点になるところをやりこむしかありません。
今時試験のノウハウはネットでどこにでもあるし、もちろんWBSもほぼ全出しでノウハウは公開記事にしています。
ただし、本当の意味での最前線の質の高い情報ということになるとやはり公開記事だけでは物足りないのはその通りでしょう。
それであれば有料のネットサービスもあるので、これらを賢く利用するのも一つの手段です。
WBSであれば一か月だけでも入会は可能ですし、それであれば2200円のみになります。
これは本当はやってほしくないですが1か月だけ入会してすべてのコンテンツをプリントアウトして後は知ったこっちゃないというのもお断りはしていません。
直前期の合格を目指す
WBSでも本当にたまにいますが5月とか6月に勉強を始めて合格した人も中にはいらっしゃいます。
ただしWBSに入会しているためリアルタイムの一次情報が入りやすい環境だし、そういう人はもともとの素地も良い人が多い気がします。
もともとの素地というとどうしても地頭がいいとかの受験勉強の向き不向きになりそうですが、もちろんそれもありますがそれ以上の素地もあります。
例えばもともとフレンチやイタリアンが好きで食べ歩きが趣味だったとか、普段から料理とワインが好きで自分で料理を作ってワインに合わせていた、こういう人も有利です。
もともとのセンスによる部分も大きいですが、カタカナやアルファベットが入ってきやすい環境にあったり、もともと好きで意識していれば当然情報は普段から入ってきます。
こういうひとはWBSでも入会後すぐに本格的な学習に入りやすく、コツをつかむのも早くて直前期の入会で合格する人もいます。
テイスティングの準備は?
これはほかのスクールとは真逆の考えなのですが、WBSではテイスティングは基礎的なブドウ品種をしっかりできればいいと考えていて、必要以上に手を広げるのは逆にノイズになると考えています。
なぜ手を広げないのかについてはまた別の時に解説しますが、この試験の本質は可処分時間との戦いだと思っているので、できる限り合理性のないトレーニングは排除する方針だからです。
WBSの学習スタイルだと8月の一次試験終了後にテイスティングの準備を始めても全く問題ありません。
それよりも一次試験の知識経験をしっかり蓄積してもらって、基礎知識を固めてもらったほうがいいとさえ考えています。
ただし、これはWBSの考えで、多くのスクールは「幅広い出題に回答できるように、できる限り多くのワインをテイスティングするべきだ」というスタンスです。
この場合は1次試験終了後の準備では足りず、おそらく一次試験のカリキュラムにテイスティングを組み込んで学習をしているはずです。
もちろん勉強の仕方は人それぞれですし、スクールによっても考え方は違うのでこれは向き不向きでしょう。
一般論としてはテイスティングは理論と実践で3~6か月は見ておいたほうがいいとすることが多いようです。
2か年3か年計画は・・・?
難関国家資格になると合格率が10%を切るものも少なくありません。
こうなると初年度は腕試しで本格的な「合格を目指す学習」は2年目3年目という人も多くいます。
ただしソムリエ、ワインエキスパート試験は極論民間の呼称資格認定試験なので、そこまでして合格を目指すのは逆に時間のかけすぎかもしれません。
WBSとしては早々と合格してもらって、もっと広くて深いワインの世界にゆったりと浸ってほしいと思っていますので、試験勉強は合理的に検討してできる限りの短期間でいいと考えています。
きちんとその年の初めから学習を始めればよほどのことがない限り合格はできますので、翌年持越しはできれば避けたいところです。
スケジューリングさえしっかりすれば、あとは学習の質次第でしょう。
もちろん中には勉強を始めたはいいけど勉強時間を確保できずに断念する人も多くいますし、勉強量の多さにめげてしまう人もいます。
また、テイスティング試験や実技試験でたまたま組み合わせの悪い問題が続いたり、なんらかの実力が発揮できなかった方もいらっしゃいます。
こういう場合は翌年に持ち越しになっても何の問題もありません。
きつい表現に聞こえた方には申し訳ございません。ここについては一般論としてお考えいただければ幸いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ソムリエ試験、ワインエキスパート試験のスケジュールを解説してみました。
まとめると、ベストはその年の1月から始める、ですが、3月でも十分に間に合いますし、それ以降でもやり方によっては合格は可能です。
ただし勉強を始めるのが遅ければ遅いほど詰め込み式になるし、当然情報の質は重要になってきます。
そして情報を無視して2か年3か年計画にするのは時間がもったいなく、こうなると学習の質を疑ったほうがいいでしょう。
勉強スケジュールは人それぞれなので、こればかりは僕がどうこう言う問題ではありませんが、一つの参考になれば幸いです。
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