【最終更新日】2024年7月29日
イギリスワインは近年、品質と人気の両面で急成長を遂げています。
イギリスのワイン生産の中心地は南東部のサセックス、ケント、サリーなどで、これらの地域はフランスのシャンパーニュ地方と類似した気候と土壌を持つため、特にスパークリングワインの生産に適しています。
イギリスのワイン産業は、気候変動による気温の上昇と技術革新により大きな恩恵を受けており、高品質なスパークリングワインが世界的に評価されています。
主要なブドウ品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエで、これらはシャンパーニュと同じブレンドに使用されることが多いです。
イギリスワインは、その新鮮さ、酸味、複雑な風味が特徴であり、国際的なワインコンクールでも多数の賞を受賞しています。
今回は、イギリスの練習問題を通して、イギリスワインの全体像と、ソムリエ・ワインエキスパート試験の教本の読み込みについて、その重要性を解説します。
*この記事は、WBSワインブックススクールの代表前場が、インスタグラムに毎日投稿するソムリエ・ワインエキスパート試験のお役立ち情報を抜粋し、スタッフが記事にしています。
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目次
ワイン生産地域の”イギリスの庭園”とは?
【練習問題】次のイギリスの生産地域のうち、”Garden of England”と呼ばれる地域を選んでください。
①Kent
②Sussex
③Hampshire
④Surrey
教本読み込みで回答できる問題
この試験は、「ソムリエ協会教本から出題」という文言がはっきりとソムリエ協会HPに記載されています。
この意味を学習初期にしっかりとらえられるかどうかは合否とともに、ワイン学習の質を大きく変えます。
まだ間に合いますので、ここでしっかりとこの文言の意味を再確認しましょう。
主催者側の「教本から出題」は、どのような意図があるか?
ここでわかることは
①出題はソムリエ協会教本からであること
②ソムリエ協会教本以外からは出題されないこと
この二つは当然全ての受験生は理解されているでしょう。
では、もう一歩踏み込んでみるとどうでしょうか?
「教本のどこから出るかまでは約束しないよ」
これがこの一文に意図が込められていることが分かります。
「教本からまんべんなく出題」とは書かれていないからです。
↓正解はインスタ投稿の下↓
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【正解】①Kent
ケント州はイギリス南東部に位置し、「イギリスの庭園」として知られています。
温暖な気候と肥沃な土壌が特徴で、特にワイン産業が急速に発展しています。
ケントのワイン産業は、主にスパークリングワインの生産で有名です。イギリスのスパークリングワインは、シャンパーニュ地方のものに匹敵する品質を誇ります。
ケント州には多くのワイナリーが点在し、訪れる観光客に試飲ツアーを提供しています。
これにより、地域の経済にも大きく貢献しています。
特に注目すべきワイナリーには、ハンブルドン、チャペル・ダウンやガズボーンなどがあります。
これらのワイナリーは、地元の農産物を活用し、持続可能な農業を推進しています。
また、ケントのワイン産業は、地元の歴史や文化と深く結びついています。
古くから続く農業の伝統を活かしながら、新しい技術を導入することで、品質の向上を図っています。
このようにして、ケント州はイギリスのワイン産業の中心地として、その地位を確立しています。
教本の読み込みで回答できる問題とは?
この問題は、教本本文を読み込めばすぐに導き出せる問題で、教本読み込みをしている方はおそらくほとんどの方が正解できたことでしょう。
Kentの本文の冒頭に記載がありますし、鉤括弧で強調され、かつ、日本語でも表記がされることで目に留まるからです。
逆に言えば教本の読み込みをしないでこの文言を知るには他人が作った練習問題で知ったり、他人がまとめたテキストを観たりするしかありません。
表現は悪いですが、これでは他人が作った資料なので運が左右しますし、他人の質にあなたの大事な舵を渡すことになってしまいます。
この試験は教本から出題されますから、全ての回答は教本にあります。
仮に万が一教本記載の内容が間違っていても、試験の正解は教本なのです。
穿った見方をすれば、主催者側からすれば受験生はいちユーザーです。
つまり、この試験を受験する時点でソムリエ協会教本を信頼することが前提となっているのです。
「難化随分厳しい言葉だな・・・」ひょっとしたらこう思う人もいるかもしれません。
ですが、かなり厳しい表現ですが、安心してください。
僕はソムリエ協会教本の情報を信頼していますし、ソムリエ協会教本以上のワイン本を見たことがありません。
この資格試験の学習を通して、間違いなくあなたのワインの知識は正しい方向に深化します。
練習問題や市販のテキストでの学習はもちろん効果的な面もあります。
ですが、教本にすべて答えが載っているので、他人がまとめたものを教本以上に信頼することは、悪い表現をすると一次情報以上に二次情報を信頼することを意味します。
結論、他人に舵を渡さずに、自分で教本を読み込みましょう。
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