【オーストラリア】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問・練習問題

【最終更新日】2023年8月26日

オーストラリアはワイン界においては技術の最先端を行く生産国としてニューワールドはもちろん、世界的のもその品質の高さで知られています。

国土に比べて人口が少ないため、広大なブドウ畑を合理的に、効率的に運営するすべに長けていて、かつ、マーケットを意識したきわめて消費者に近いワイン造りをしています。

これを受けてソムリエ試験、ワインエキスパート試験でもニューワールドにおいては重要度は高く、出題もボラティリティがありながらも3~6問程度と決して無視の出来ない科目となっています。

また、出題内容も年々難易度が上がり、以前のような基礎的な問題は影を潜め、本文の小さな記載や横断的な知識、地図問題からの出題など、しっかり教本を読み込んでいないと回答できない問題も少なくありません。

 

実際のワインライフでも汎用性は高く、かつ品質に比べてお値打ちなワインも多いため、積極的に得意分野にしたい生産国といえます。

 

 

さて、以下がソムリエ、ワインエキスパート試験のボリュームゾーンの難易度の過去問と解説です。

 

年度別に過去問は随時追加の予定です。

 

本格的な学習に入る前に、事前に全体の難易度と傾向を押さえておきましょう。

 

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ソムリエ試験・ワインエキスパート試験全体の勉強方法はこちら→

 

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過去問全般の取り組み方はこちらをご参考ください→

 

【こちらの過去問もご参考ください】

 

【オーストラリア】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問・練習問題

【問題1】人物

1788年にオーストラリアに最初にワイン用のブドウ樹を持ち込んだ人物を1つ選んでください。

①Richard Smart

②Arthur Phillip

③James Busby

④Samuel Marsden

 

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②のArthur Phillip(アーサー・フィリップ)が正解です。

1788年にNew South Wales州のSydney(シドニー)近郊で英国海軍のアーサー・フィリップ大佐によって持ち込まれ、植樹されました。

 

【問題2】歴史

オーストラリアのVictoria州Geelong(ジロング)近郊でフィロキセラが発見された年を1つ選んでください。

①1788年

②1825年

③1877年

④1915年

 

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②の1877年が正解です。

ヴィクトリア州ジロング近郊でフィロキセラが発見されました。

しかしながらフィロキセラの被害を受けたもののブドウ樹が全滅したわけではなく、ヴィクトリア州、南オーストラリア州、ニュー・サウス・ウェールズ州においては現在でもこの時代以前の古木からブドウが栽培されています。

 

【問題3】総論

オーストラリアにおいて黒ブドウの栽培面積1位の品種を1つ選んでください。

①Pinot Noir

②Shiraz

③Merlot

④Cabernet Sauvignon

 

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②のShiraz(シラーズ)が正解です。白1位はChardonnayです。

 

【問題4】GI制度

オーストラリアの地理的呼称(G.I)制度が導入された年を1つ選んでください。

①1980年

②1993年

③2000年

④2007年

 

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②の1993年が正解です。

1980年のワインオーストラリア公社法改正を受けて、1993年に導入されました。

地理的呼称のことを表しており、State(州)、Zone(地域)、Region(地区)、Subregion(小地区)に分類されています。

G.Iは地理的呼称委員会(GIC)が決定し2020年時点では114か所のG.I地域が定められています。なお、ヨーロッパの原産地呼称制度とは異なり、栽培品種や製造方法などに関する規定はありません。

 

【問題5】ワイン法

オーストラリアのラベル表示規制において、単一ブドウ品種名表示をする場合に必要となる当該ブドウの最低使用割合について正しいものを1つ選んでください。

①70%

②80%

③85%

④100%

 

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③の85%が正解です。ブドウ品種名表示だけでなく、産地名表記、ヴィンテージ表示をする場合についても該当ブドウが85%以上使用されている必要があります。

 

【問題6】主な生産地域

サウス・オーストラリア州においてShirazの首都といえる産地であり、標高112~596メートル、シラーズの栽培面積が5割を占める産地を1つ選んでください。

①Coonawara

②Barossa Valley

③Eden Valley

④Adelaide Hills

 

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②のBarossa Valley(バロッサ・ヴァレー)が正解です。

バロッサ・ヴァレーはシラーズの首都ともいえる重要産地で、オーストラリアワインの屋台骨を支える主要な大手ワイナリーが本社醸造施設を構えています。近年では若い造り手が全房発酵のシラーズを生産し人気がでています。

なお、南オーストラリア州は国内ブドウ生産の半分を算出する地域です。南オーストラリア州で最も重要な産地はアデレード周辺の6産地(バロッサ・ヴァレー、イーデン・ヴァレー、アデレード・ヒルズ、クレア・ヴァレー、マクラーレン・ヴェール、ラングホーン・クリーク)とクナワラです。

 

【問題7】ニューサウスウェールズ州

オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州において、1825年に最初の植樹が行われ、辛口のセミヨンとシラーズが代表品種となるG.Iを1つ選んでください。

①Orange

②Mudgee

③Hunter

④New England Australia

 

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③のHunterが正解です。

ニュー・サウス・ウェールズ州は国内の3割ほどのワイン用ブドウを生産する州です。

オーストラリアワインの起源はここにあります。1790年にシドニー周辺で始まり、1820年代からハンター・ヴァレーに広がりました。

 

【問題8】ヴィクトリア州

オーストラリアのヴィクトリア州を代表するG.Iで、1838年に州内で最初にワイン用ブドウが植えられた地域であり、ピノノワールとシャルドネの産地として有名な産地の名称を1つ選んでください。

①Yarra Valley

②Geelong

③Mornington Peninsula

④Goulburn Valley

 

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①のYarra Valley (ヤラ・ヴァレー)が正解です。

ピノノワール、シャルドネの名産地である以外にも、良質なスパークリングワインの生産地域としても有名です。

②③④もともにヴィクトリア州のG.Iであり、②のジロングは1877にオーストラリアで初めてフィロキセラが発見された地。

③のモーニングトン・ペニンシュラは生産規模は小さいながらもピノノワールの重要産地となっています。

④のゴールバーン・ヴァレーはオーストラリア最古のワイナリーの1つであるTahbilk社(タビルク)があります。

 

【問題9】西オーストラリア州

西オーストラリア州にあり、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネで知られる州内最有力のファインワインの生産地であり、オーストラリア最西の銘醸地を1つ選んでください。

①Yarra Valley

②Swan District

③Great Southern

④Margaret River

 

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④のMargaret River (マーガレット・リヴァー)が正解です。

西オーストラリア州は国内ブドウ生産の約2%程度に過ぎませんが、その大部分は比較的高価格帯で占められており品質は国内トップクラスに位置付けられています。

マーガレット・リヴァーはカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネが豪州を代表するファインワインとして名声を高めています。

 

【問題10】タスマニア州

オーストラリアのタスマニア州において最も広く分布する土壌を1つ選んでください。

①ガレストロ

②キンメリジャン

③ジュラシック・ドレライト

④テラロッサ

 

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③のジュラシック・ドレライトが正解です。

ジュラシック・ドレライトはジュラ紀の粗粒玄武岩の意味で、約1億7000万年前に形成されたものです。

冷涼な地域で栽培の半分近くがピノノワール。次いでシャルドネとなります。最大の産地はTamar Valley(テイマー・ヴァレー)で州内の約半分のワインを生産しています。


 

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