Benedictine ベネディクティン

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ベネディクティンは27種類の薬草やスパイス、花、ベリー、ハーブ、根、スパイスが使われるフランスで生産されるハーブリキュールである。フランス北部ノルマンディ地方フェカンのベネディクト派修道院で1510年に生まれた。

尚、フェカンの修道院は療養病院として使用されていた。


19世紀にワイン商のアレクサンドル・ル・グランによって商品化・開発された。

1930年代には、ベネディクティンにブランデーをブレンドしたより辛口のB&Bが開発された。

その後にフランス国内ではなく国外での人気を博すことになる。1982年にフランスで販売されたベネディクティンは生産量のわずか15%で、45%はアメリカ合衆国に輸出された資料が残っている。

 

イギリスはヨーロッパの中でも重要な市場であり、ベネディクティンの多くはイギリスのバーンリー地区で消費されている。

これは、大戦中にフランスに駐留していた東ランカシャー連隊の帰還兵がこの酒の味を覚えた結果であると言われている。

東ランカシャーの人々は伝統的にベネディクティンをお湯で割って飲む。バーンリー鉱夫クラブは最大の単独顧客と言われている。

 

1986年、マルティーニ&ロッシ・グループがベネディクティンの経営権を取得し、1992年に彼らはバカルディに14億ドルで買収された。

2010年には生産量の約75%が輸出されている。このため、フランスでの人気は大幅に上昇した。

ベネディクトの最大の消費者は、アメリカ、マレーシア、シンガポールである。

 

レシピは企業秘密で、常に3人しか知らないと言われている。

そのため、フェカンにある同社の敷地内には「模倣品の館」(Salle des Contrefaçons)があり、多くの人が模倣を試みている。

ボトルやラベルはもちろん、ベネディクティンの名前も模倣されたことがうかがえる。同社は、知的財産を侵害していると思われるものを告訴している。

 

製造工程では、数回の蒸留を行い、それをブレンドしている。ベネディクティンのレシピは商業的な秘密だが、27種類のハーブとスパイスが含まれていることが知られており、そのうち公に知られているのは次の21種類である。

アンジェリカ、ヒソップ、ジュニパー、ミルラ、サフラン、メース、もみじコーン、アロエ、アルニカ、レモンバーム、ティー、タイム、コリアンダー、クローブ、レモン、バニラ、オレンジピール、ハニー、レッドベリーズ、シナモン、ナツメグ


 

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