シャトー・ラグランジュ(仏語表記:Chateau_Lagrange)は、 ボルドー 、 サンジュリアン (Saint-Julienx)地区の格付けシャトーである。
1855年に行われた メドック の格付けで3級に分類された。長く低迷していたが、1983年に日本の酒類大手サントリーに買収され、サントリーの多額の投資で復活した。
ブドウ栽培面積は110haであり、ブドウの栽培比率は カベルネソーヴィニョン :65%、 メルロー :28%、 プティヴェルド :7%となっている。
シャトー・ラグランジュは セカンドワイン として「レ・フィエフ・ド・ラグランジュ」(Les. Fiefs. de. Lagrange)、また、少量の 白ワイン 「レ・アルム・ド・ラグランジュ」(Les. Arums. de. Lagrange)を生産している。
もともとは メドック地区 でも中心的な存在の シャトー として君臨し、300ヘクタールほどの領地だったとされている。
しかし、 フランス革命 の際に革命臨時国家に没収をされ競売にされた際に、これだけの領地を変える人物は限られてしまった。
その結果、銀行家のカバルス伯爵、デュシャテル伯爵の所有を経て1925年にスペイン人のセンドーヤ家の手に渡ることになる。
ただし300ヘクタールもの広い栽培面積が災いしたのか、様々な商標のワインを売り出すうちに評価を落とし、広大な畑は徐々に分割して売りに出されることになる。
そして中心部分だけが残った1983年に中核部分を買収したのが 日本 のサントリー社であったが、その頃には半分の150ヘクタールまでになっていたとされている。
当時日本はバブルの強い経済が目立っていたためサントリー社は当時相当なバッシングを受けたが、粘り強い頑張りで現在はボルドーワイン界に見事に溶け込んでいる。
邸宅を美しく修復しただけでなく、醸造所とセラーを刷新し、畑では排水工事をはじめとして品種改良などにも努めた。
ワイン造りにおいてはボルドー大学のペイノー教授の門下生を社長に迎えるなどの努力が奏功し、現在では3級にありながら2級に限りなく近い品質との評価を受けるまでによみがえっている。
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