リグーリア州(Liguria)は、イタリア北西部の地域であり、州都はジェノヴァである。アルプス山脈とアペニン山脈に挟まれ、旧ジェノヴァ共和国の領土とほぼ同じ範囲にある。
北はピエモンテ州のワイン産地、西はアルプス山脈とフランスのプロヴァンス地方のワイン産地、東はアペニン山脈とエミリア=ロマーニャ州のワイン産地に隣接し、南東にはリグーリア海に沿ってトスカーナ州と小さな国境を接している。
気候・地理
海と山に挟まれた細長い土地に多くの住民が住んでいる。
65%が山岳地帯で、35%が丘陵地帯、平野はない。その上に土地の69%が森林なので、耕作可能な土地は非常に少ない。
海の直ぐ側に絶壁がそそり立つところも多く、急な傾斜の狭い段々畑でブドウが栽培されている風景は印象的である。
海岸沿いは温暖な地中海気候に恵まれていて、フランス国境を超えて東に続いているコート・ダジュールと同じく、避寒地としても人気がある。
リグーリア海からの海風の微妙な影響もブドウ栽培にとっては重要である。
内陸部は半大陸性気候で、冬の寒さ、夏の暑さが厳しい。
ワインの特徴
リグーリア州にはいくつかのDOC(Denominazione di origine controllata)があり、なかでもチンクエ・テッレDOCは最も有名なものである。
このDOCでは、ボスコ、アルバローラ、ヴェルメンティーノなどのブドウ品種から造られる軽めの白ワインが生産されている。
西側には赤ワインの生産地であるドルチェアッカがあり、土着のロッセーゼ種を使ったワインを生産している。
主要な品種は
白ブドウがヴェルメンティーノ、ピガート、ボスコ、ビアンケッタ・ジェノヴェーゼ、アルバローラ。
黒ブドウがロッセーゼ、オルアスコ(ドルチェットと同様)
料理
新鮮なバジル、松の実、オリーブオイル、ニンニク、パルメザンチーズで作る、イタリア料理で最も人気のあるソースの1つ、ペストジェノヴェーゼがある。ペストとは具材をすり潰してペースト状にしたソースを指す。
リヴィエーラ・リグレ(Riviera Ligure)のオリーブオイルはDOPで、繊細な香りとエレガントな味わいが特徴である。魚介類との相性がとても良い。
バジリコ・ジェノベーゼ(Basilico Genovese)もDOPのジェノヴァ産バジリコである。
地中海料理の多くは魚介類であり、リグーリア料理も例外ではない。
魚の残り物と古くなったパンを白ワイン、タマネギ、ニンニクで味付けしたチュッピンスープがある。
干し鱈を使ったブリッダというスープもある。
リグーリア料理では野菜、特に豆類が重要である。メスキューアのスープは豆、オリーブオイル、ファッロ(エマーを含む古い種類の小麦)から作られる。
リグーリアのパスタにはトレネッテやトロフィエ、パンソーティと呼ばれる生パスタがある。
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