ナヴァーラ州は、ピレネー山脈の麓に近い北部の州都パンプローナ市郊外から、南のエプロ川右岸の平地まで広がる地域である。バスク州、ラ・リオハ州、アラゴン州の3州と境界線を接している。
Navarra D.O.の他に3つのV.P.(単一畑限定ワイン)がある。
北部は海洋性気候、中部は地中海性気候、南部は大陸性気候と一つの州に多彩な気候がある。
ナヴァーラのブドウ栽培面積は合計10,000haであり、その95%は黒ブドウ品種が占める。
黒ブドウはテンプラニーリョ(Tempranillo)、ガルナッチャ(Garnacha)、白ブドウはビウラ(Viura)が主体である。
ワイン生産量は485,591hℓであり、赤ワインが60%を占め、ロゼワイン30%、白ワイン9%、甘口ワイン1%である。
ナヴァーラ州は1950年代にロゼワインの輸出が成功し、その後はロゼワインの産地として有名になったが、次第に生産量は落ちてしまった経緯がある。
1980年代以降にナヴァーラ栽培・醸造研究所が中心となりボルドー系のカベルネ・ソーヴィニョン等の外来品種を積極的に取り入れ、ブドウの栽培方法や醸造所の近代化を行うことでワイン品質向上に大きく寄与した。
また、近年の固有品種ブームによってガルナッチャを再評価し、高品質ワインの生産に取り組まむ動くが出てきている。
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