第3アロマ:(英)Tertiary Aromas (仏)Arômes Tertiaires
第3アロマは、熟成由来の香りである。ブーケ Bouquetともいう。
熟成によるアロマの変化、重合により現れ、ワインの風味に複雑性を与える。
白ワイン 、特に フロール ( 産膜酵母)熟成をしたワインや 貴腐ワイン に見られるのは「ヘーゼルナッツ」「くるみ」「蜂蜜」「カラメル」など。
ミュスカデ の熟成方法である シュールリー製法 は、 澱 とともに熟成した結果生まれる香りのため、 第3アロマ に該当する。
赤ワイン では「紅茶」「タバコ」「枯葉」などの植物系、「きのこ」「腐葉土」「森の下草」などの土系、「干し肉」「熟成肉」「なめし革」「ジビエ」などの動物系の香りがある。
木樽熟成 による「ヴァニラ」「ロースト」「丁子」「ナツメグ」などの香りも含まれる。
長期に渡る瓶内熟成などで酸化から守られた場合は「ガソリン」「蜂蜜」「キノコ」などの香りが加わることがある。
また長期瓶内熟成をした スパークリンングワイン には酵母の自己分解による「トースト」「キノコ」「ブリオッシュ」などの香りが現れる。
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