コルシカ島は、地中海に浮かぶ島で、フランスを構成する18の地域の一つである。地中海で4番目に大きな島で、フランス本土の南東、イタリア半島の西、イタリアのサルデーニャ島のすぐ北に位置する。
山が島の3分の2を占めている。
コルシカ島は、フランスの領土であるが、この地域のワイン造りの伝統やブドウ品種の多くは、イタリアに由来するものが多い。
尚、コルシカ島は独自の自治権をフランス政府に認められている。
後にフランス皇帝となるナポレオン・ボナパルトは、同年にアジャクシオで生まれた生粋のコルシカ人であり、彼の先祖の家であるメゾン・ボナパルトは、現在観光名所や博物館として利用されている。
コルシカ島はトスカーナ州と歴史的につながりがあるため、イタリア文化の要素が多く残っており、コルシカ人の姓の多くはイタリア半島に根ざしている。
また母国語であるコルシカ語は、フランスの地域言語の一つとして認められている。コルシカ島は人口がフランスで最も少ない地域である。
気候・地理
コルシカ島は、地中海で最も山が多い島である。気候はフランス本土よりも暖かく、乾燥している。
8月と9月にはほとんど雨が降らないため、ほとんどのヴィンテージで乾燥した、腐敗のない収穫が可能となる。
コルシカ島の年間平均日照時間は約2,750時間で、海洋性気候の特徴がよく出て日中は海が熱の大部分を吸収し、夜には島へ放射される。
そのため、気温が一定に保たれ、日中の気温差が非常に少なくなる。
山地には、標高、緯度、海洋の影響の度合いが異なるため、いくつかの異なる気候が存在する。
コルシカ島のワイン生産地では、いくつかの異なるタイプの土壌が見られる。
キャップ・コルス半島からなる北部地域の土壌は、主に片岩である。
キャップ・コルス半島のすぐ南には、石灰岩に富んだ白亜と粘土質の土壌がある。
西海岸沿いの土壌は、花崗岩を多く含んでいる。
島の東海岸、ソレンザーラ市とバスティア市の間にあるブドウ畑は、ほとんどが泥灰質の砂の上に植えられている。
ブドウ品種
白ブドウはベルメンティーノ(マルヴォワジー・ド・コルス)が主要品種。
黒ブドウはシャカレッロ、ニエルッチョ(イタリアノサンジョベーゼのクローン)、バルバロッサ、グルナッシュが主要品種。
料理
アズィミヌ(Aziminu)・・・コルシカ風ブイヤベース
シヴェ・ド・サングリエ(Civet de Sanglier)・・・イノシシの煮込み。
ブロッチュ(Brocciu)・・・AOPチーズ、羊乳主体+山羊乳、ホエイフレッシュタイプ。
ジャンボン・セック・ド・コルス(Jambon Sec de Corse)・・・AOP認定の生ハム
などAOP認定の豚肉加工品が数種ある。
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