AOC:appellation d’origine contrôlée
AOCは日本語ではおもに原産地呼称保護ワインと呼ばれる。フランスではいくつかの法制度を経て、1935年に現在のAOCに至った経緯がある。
産地の区域のほかに製法やブドウ品種などに細かい規定があり、これを守れないとAOCワインとは名乗れないことになる。
現在はEUワイン法と併存する形であり、EUワイン法ではAOP(Appellation d’origine protégée.)と称する。
AOCとAOPのラベル表記については生産者の任意になっているため、どちらのラべル表記をしても違法ではないことになる。
これはEUワイン法と各国のワイン法との調和の目的ではあるが、消費者の混同のもとになるとの批判も多い。
ラベル表記
AOCのラベル表記は生産者の任意でいくつかの表記が可能となっている。
通常はAOC名の下に表記がされる。
①appellation d’origine contrôlée
②appellation ワイン名 contrôlée
③appellation contrôlée
これ意外にもシャンパーニュのようにAOCを記載しなくていい場合もある。
appellation d’origine contrôlée
これは一番オーソドックスなパターンで、appellation d’origine contrôlée と記載がある。
ただし同じルイジャドであっても②③のパターンもあるので、決して生産者ごとに統一されているものではない。
appellation ワイン名 contrôlée
高級ワインに多いのはappellation ワイン名 contrôlée のパターンで、グランクリュや高級なイメージのワインはおおむねこのパターンでラベル表記をされることが多い。
appellation contrôlée
ラベルに中間のパーツを省略してappellation contrôlée と表記をするラベルもある。
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