ロワール渓谷地方(val de loire)は、フランス最大(全長1,012km)のロワール川沿いの渓谷に広がるワイン産地である。
ロワール渓谷は「フランスの庭園」と呼ばれ、中世初期からルネサンス後期まで幅広いバリエーションを持つ1000以上のシャトーが点在する。
それらはもともと、数世紀にわたって南フランスと北フランスの戦略的分水嶺にある封建的拠点として作られたが、現在は多くが個人所有のものである。
気候・地理
ロワール川はこの地域の気候に大きな影響を与えている。
ロワール川自体が広大なため、気候や土壌は地区ごとに大きく異なる。
河口に近いほど大西洋の影響が顕著な海洋性気候で、夏は温暖、冬でも過ごしやすい一方、降雨量は多め。
上流に進むほど気候は海洋性から半海洋性、そして半大陸性へと変化し、夏は熱く、冬は厳しい寒さとなる。
海洋性から大陸性への転換点はトゥーレーヌ地区あたりである。
土壌も多様であり、同じぶどう品種であっても土壌の違いにより、異なる特徴を表す。
ワインの特徴
生産量の大半はシュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデの白ワインだが、カベルネ・フランを使った赤ワインもある(特にシノン地区周辺)。
スティルワインに加え、ロゼ、スパークリング、デザートワインも生産されている。
ロワールワインは、これらの異なるワインスタイルの中で、特に若いうちは新鮮でさわやかな風味を持つ、特徴ある果実味を示す傾向がある。
白ブドウは、ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)、シュナン(ピノー・ド・ラ・ロワール)、ソーヴィニヨン、シャルドネが主要品種。
ムロン・ド・ブルゴーニュは、ブルゴーニュ地方を紀元とする品種で、主にペイ・ナンテ地区で栽培される。
ブルゴーニュ地方から持ち込まれたマスクメロンの香りがする品種であることからこの名称で呼ばれる。
シュナンは、酸の高さが特徴で、アンジュー&ソミュール地区およびトゥーレーヌ地区で栽培される。辛口から甘口、発泡性まで、様々なワインがこの品種からつくられる。
黒ブドウは、カベルネ・フラン(ブルトン)、ピノ・ノワール、ガメイ、グロローが主要品種。
料理
ポテ・ド・ランティーユ・ヴェルト・デュ・ベリー(Potee de Lentilles Vertes du Berrry)・・・1998年IGPを取得したベリー産レンズ豆の煮込み。
リエット・ド・トゥール(Rilette de Tours)・・・トゥール名物豚の理恵っと。2013年にIGP認定
サント・モール・ド・トゥーレーヌ(Saint-Maure de Touraine)・・・AOPチーズ、山羊乳、シェーヴル、薪の形、木炭粉がまぶされている。
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