【アルゼンチン】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問・練習問題

【最終更新日】2023年10月13日

アルゼンチンは、以前はチリと並んで低価格で品質の高いワイン生産国として人気を博しましたが、現在は日本のワイン市場ではチリと比較すると相対的に地盤沈下を起こしているのが現状です。

これは、第1にはチリと比較して立地的に不利な点が挙げられます。

チリは航路を一直線に太平洋を日本に向かって進めばいいのに対して、アルゼンチンは南アメリカ大陸を回ることになります。

こうなると流通コスト面でどうしてもチリに及ばないことになってしまいます。

 

また、日本への紹介のされ方が価格の安いワインを中心にされたのも痛かった。

本来であれば高付加価値のあるワインも多いのに、どうしても価格を優先したワインが求められてしまい、結果として価格競争をチリワインとすることになってしまうのです。

 

ただし、本来のアルゼンチンワインは低価格帯のワインとともに世界に誇る品質のものもあり、逆に言えばまだ掘り起こされていないワイン産地だととらえることもできるでしょう。

その意味では学習対象としては妙味のある生産国と言えます。

 

さて、以下がソムリエ、ワインエキスパート試験のボリュームゾーンの難易度の過去問と解説です。

 

年度別に過去問は随時追加の予定です。

 

本格的な学習に入る前に、事前に全体の難易度と傾向を押さえておきましょう。

 

WBSのソムリエ試験、ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験全体の勉強方法はこちら→

 

*クリックで回答と解説を表示!を押下すると回答と解説が表示されます。

過去問全般の取り組み方はこちらをご参考ください→

 

【こちらの過去問もご参考ください】

 

【アルゼンチン】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験過去問・練習問題

【問題1】気候

太平洋の寒冷風がチリ側のアンデスに雨を降らせ、乾いた状態となってアルゼンチン側に吹き下ろす風の名称を1つ選んでください。

①ゾンダ

②ボーラ

③偏西風

④ケープドクター

 

クリックで回答と解説を表示!

①のゾンダ(Zonda)が正解です。

ときに台風を上回るような規模と強さを持つこともあります。これによりブドウ栽培に被害をもたらすことも多いです。

 

【問題2】ブドウ品種

アルゼンチンにおいて栽培面積1位のブドウ品種を1つ選んでください。

①Cereza

②Chardonnay

③Malbec

④Cabernet Sauvignon

 

クリックで回答と解説を表示!

③のMalbec(マルベック)が正解です。

マルベックの起源は南西フランスで、現在のカオールの主力品種であるコットと同じものです。

18世紀にボルドーへ移植されマルベックと呼ばれるようになりました。1853年4月17日にアルゼンチンのメンドーサに植栽されたという記録があり、この日をマルベックデーに制定しています。

 

【問題3】ブドウ品種

アルゼンチンにおいて白ブドウの中で栽培面積1位のブドウ品種を1つ選んでください。

①Cereza

②Chardonnay

③Torrontés

④Sauvignon Blanc

 

クリックで回答と解説を表示!

①のCereza (セレサ)が正解です。

全ブドウ中の1位はマルベックですが、白ブドウだけに絞るとセレサになります。

セレサは白ブドウ1位ではありますが、年々、栽培面積の減少が見られています。

 

【問題4】気候

アルゼンチンのブドウ栽培における気候区分で正しいものを1つ選んでください。

①大陸性気候

②地中海性気候

③海洋性気候

④高山性気候

 

クリックで回答と解説を表示!

①の大陸性気候が正解です。

アルゼンチンは世界でも数少ない大陸性気候の巨大なワイン産地となっています。

国土的には海に面していますが、ブドウ畑は海からはるか遠くに離れたエリアに位置しているため海洋性気候ではないので注意してください。

 

【問題5】ワイン法

アルゼンチンのワイン法において、原産地呼称ワインの略称で正しいものを1つ選んでください。

①D.O.C

②D.O

③A.O.C

④D.A

 

クリックで回答と解説を表示!

①のD.O.Cが正解です。

アルゼンチンの場合、D.O.Cとして認められるための要素として、使用品種がVitis Vinifera種で、当該地で収穫したものに限る等の規定があります。

 

【問題6】ワイン法

アルゼンチンのワイン法において、地理的表示ワインの略称で正しいものを1つ選んでください。

①P.D

②D.O

③I.G

④D.A

 

クリックで回答と解説を表示!

③のI.Gが正解です。

特徴ある限定された産地で醸造されたワインであること。また、使用ブドウ品種がVitis Vinifera種で、当該地で収穫したものに限る等の規定があります。

 

【問題7】地勢

アルゼンチンのNorte地方において、最北に位置する州を1つ選んでください。

①Salta州

②Catamarca州

③Tucuman州

④La Rioja州

 

クリックで回答と解説を表示!

①のSalta(サルタ)州が正解です。

Norte州は、サルタ州、カタマルカ州、トゥクマン州の3州からなり、この3州を縦断するカルチャキ・ヴァレーがブドウ栽培の中心地となっています。

その中でサルタ州は最北に位置しており、特に白ブドウのトロンテスが高い評価を受けている産地です。

 

【問題8】主な生産地域

アルゼンチンにおいて、最もブドウ栽培面積が大きい産地を1つ選んでください。

①La Rioja州

②San Juan州

③Mendoza州

④Salta州

 

クリックで回答と解説を表示!

③のMendoza(メンドーサ)州が正解です。

アルゼンチンのブドウ栽培面積の7割を占めるアルゼンチン第1の産地です。

ほとんどの大規模ワイナリーがこのメンドーサに存在しています。なお、メンドーサにおいて最大の栽培面積を誇るブドウがマルベックです。白ブドウではトロンテスが最大の栽培面積となります。

 

【問題9】生産地域

アルゼンチンのメンドーサ州において、D.O.C認定されている地区を1つ選んでください。

①Maipu

②Lujan de Cuyo

③Tupungato

④San Carlos

 

クリックで回答と解説を表示!

②のLujan de Cuyo (ルハン・デ・クージョ)が正解です。

2005年にD.O.C認定されています。メンドーサ河流域にある地区で、1990年代にブドウ畑がひらかれました。

マルベックを中心にカベルネ・ソーヴィニヨンなどを栽培しています。②以外はメンドーサ州にある生産地区ですが、D.O.C認定は受けていません。

なお、メンドーサ州において、ルハン・デ・クージョ以外にD.O.C認定されている地区としては、San Rafeal(サン・ラファエル)があります。こちらは2007年に認定を受けており、シュナンブランを中心にマルベックなども栽培しています。

 

【問題10】生産地域

アルゼンチンにおける、第2のブドウ栽培産地である州を1つ選んでください。

①La Rioja州

②San Juan州

③Mendoza州

④Salta州

 

クリックで回答と解説を表示!

②のSan Juan (サン・フアン)州が正解です。

メンドーサに次ぐ第2の産地がサン・フアンです。ブドウ畑の9割がサン・フアン河沿いに集中しています。

ボナルダやタナといった品種が栽培されています。


 

【ワインブックスオンラインスクールのご案内】



このサイトは、ワインブックススクールの運営です。

ワインブックススクールでは、月額2200円で、いつでも、どこでも、誰でもワインの学習ができる環境が整っています。

ソムリエ・ワインエキスパート試験の対策に

趣味のワインライフに

エクセレンス試験の対策に

飲食店の頼もしい見方に

ご活用ください。必ずお役に立てることをお約束します。

WBSのソムリエ・ワインエキスパート試験対策講座はこちら→


  ワインビジネスをご検討のお店様、企業様へのワインコンサルタントも行っています。

ワインエキスパート試験とは?試験の全体像はこちら→

ワインブックスにお越しいただいてのテイスティング講座はこちら
ワインブックスのテイスティングコースはこちら→

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です